■検証198・大石寺9世日有が偽作した「戒壇の大本尊」が日蓮正宗の教義・金集めの根本

 

□日蓮正宗とは大石寺9世法主・日有が実質的な宗祖・開祖の「日有宗」だ

 

日蓮正宗大石寺9世法主日有が偽作した「戒壇の大本尊」なる板本尊は約500年以上にわたって大石寺宝蔵の暗がりの中に格蔵され、ここで「御開扉」が行われていた。

牧口常三郎会長時代の創価教育学会の会員も、大石寺宝蔵の暗がりの中で「戒壇の大本尊」の御開扉を受けていた。

1951(昭和26)年の戸田城聖の創価学会会長就任、創価学会の宗教法人認可にはじまる「折伏大進撃」によって日蓮正宗信者が激増する。これによって大石寺宝蔵では狭隘になり、1955(昭和30)年の奉安殿落慶によって「戒壇の大本尊」は大石寺宝蔵から奉安殿に遷座される。

戸田城聖の後を継いだ池田大作が会長になっても「折伏大進撃」はつづき、大客殿落慶につづき、1972(昭和49)10月の正本堂落慶によって「戒壇の大本尊」は奉安殿から正本堂に遷座した。

しかし創価学会の「折伏大進撃」によって「広宣流布の日はもう間近」と日蓮正宗が本気で信じていたが、「折伏大進撃」は1970(昭和45)年の言論問題によって実質的にストップしてしまう。

また皮肉なことに正本堂落慶によって日蓮正宗と創価学会の不協和音がおこり、創価学会の「昭和五十二年路線」による宗創紛争が起こるが、一旦は1979(昭和54)年の池田大作の総講頭・創価学会会長辞任によって収束する。

しかし宗創の不協和音はやまず、1990(平成2)12月の池田大作総講頭罷免によって再び表面化。これが宗創全面戦争に発展して創価学会は破門。正本堂建立発願主である池田大作は信徒除名になる。そして池田大作が発願主の大客殿は解体されて、新たに大石寺は客殿を建立。

その客殿落慶の直後、正本堂落慶から数えてその26年後の1998(平成10)年の正本堂解体によって再び「戒壇の大本尊」は正本堂から奉安殿に遷座になり、2002(平成14)年の奉安堂落慶によって、「戒壇の大本尊」は奉安殿から奉安堂に遷座になり、今は大石寺奉安堂に祀られている。

よって1955(昭和30)年の大石寺宝蔵から奉安殿への「戒壇の大本尊」遷座の時に、約五百年以上、大石寺宝蔵の中で眠っていた1445(文安2)年ころに大石寺9世日有が偽作した板本尊(半丸太本尊)の「戒壇の大本尊」を奉安殿に遷座したとなれば、その後に正本堂、奉安殿、奉安堂に祀られた「戒壇の大本尊」は、レプリカ本尊ではなく、自動的に日有が偽作した板本尊(半丸太本尊)の「戒壇の大本尊」ということになる。

よって今の大石寺奉安堂に祀られているのは、レプリカ本尊ではなく、1445(文安2)年ころに大石寺9世日有が偽作した板本尊(半丸太本尊)の「戒壇の大本尊」だと見ている。

戒壇大本尊1大正4年由井本1 

日蓮正宗大石寺も創価学会も顕正会も正信会も・・・この本尊を楯にとって自分達を正当化し、そればかりか毎年のように、数千億円ともいわれる大金を信者から集めているのである。

日蓮正宗と創価学会の『宗創和合時代』に行われていた創価学会の団体登山会では、戸田城聖の時代から毎年数百万人の創価学会員が登山して、「戒壇の大本尊」なる板本尊の御開扉を受け、その御開扉供養金が大石寺に流れ込み、これが日蓮正宗の財政を根幹から支える主要財源になった。

1955(昭和30)年の奉安殿建設、1958(昭和33)年の大講堂建設、1964(昭和39)年の大客殿建設でも、日蓮正宗・創価学会は、今の貨幣価値に換算すると数百億円に匹敵する金集めを行っている。さらに『宗創和合時代』は、昭和40(1965)年の正本堂供養で360億円を集めたことはあまりにも有名で、さらに創価学会や法華講の団体登山会・個人登山が毎日のようにおこなわれており、昭和40年代前半は年間300万人、500万人、800万人が登山していた。

昭和47(1972)年の正本堂落慶のときは1000万人登山が行われている。一人1000円の御開扉供養だけでなんと100億円の大金が大石寺に転がり込んでいた。昭和47年当時の100億円は、総務省の消費者物価指数の統計から計算すると315億円、昭和47年当時の360億円は、今の1132億円に相当する金額である。

昭和五十二年路線以降でも、年間で約200万人の登山者がいたので、供養金が2000円に値上がりになって一人2000円の御開扉供養で40億円の収入が大石寺に転がり込んできていた。

日蓮正宗は、平成3(1991)年の宗創戦争以降も、平成6(1994)年の広布坊供養で6億円、平成10(1998)年の客殿供養で41億円、平成14(2002)年の奉安堂供養で168億円以上の特別供養金を集め、さらに2009年の「日蓮・立正安国論750年」では50万総登山を行い、一人2000円の御開扉供養を取っているので、これだけで10億円。これらと別途に特別供養金として90億円にものぼる金集めを行っている。

 

さらに創価学会が毎年行っている財務や広布基金、特別財務と称するカネ集め。毎年恒例の財務は一度に1500億円を越えるカネを集めていると言われている。 顕正会でも広布御供養と称するカネ集めを毎年12月に行っていて、こちらも莫大な額を集めている。

つまり日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会の金集めの根本、教義・教学の根本・根幹は、大石寺9世日有が偽作した「戒壇の大本尊」なる板本尊なのである。

さらに日蓮正宗では、「戒壇の大本尊」こそが日蓮の出世の本懐であり、この「戒壇の大本尊」に信伏随従しない一切の他宗派・他宗教を「邪教」「邪宗」「無間地獄行き」と非難・攻撃する。

「戒壇の大本尊」なる板本尊を盾にとって、自分たちこそ唯一正当な宗教団体であると主張し、他宗を徹底的に「邪教」と攻撃・排斥するという、独善的思想、独善的罰論の根幹に、大石寺9世日有が偽作した「戒壇の大本尊」なる板本尊がいるのである。

日蓮正宗という宗派は、日蓮を宗祖・日興を開祖とする宗派ではなく、大石寺9世法主・日有が実質的な宗祖・開祖である「日有宗」と言うべき宗派なのである。