□驚きの堀日亨発言を平然と著書に載せて寺院受付で販売していた正継寺住職・大橋慈譲氏

 


日蓮正宗正継寺の受付で販売されていたのは「社長会記録」だけではない。正継寺住職・大橋慈譲氏の著書「大橋慈譲講本集」や「仏教思想と富士教学」-が受付に並べられて販売しており、私もなんとなく興味深かったため、買って読んでみた。1980年代当時は、すでに私も、大石寺の「戒壇の大本尊」なる板本尊、法主の血脈、日蓮正宗の寺院・歴史といったことなどの調査・研究がかなり進捗していたので、大橋慈譲氏の本の内容は、かなり興味深く読んでいた。大橋慈譲氏は、大石寺62世鈴木日恭法主の弟子ということであるが、第二次世界大戦後は、すでに隠居法主として静岡県の伊豆・畑毛で隠居生活を送っていた大石寺59世堀日亨に、師事していた。大橋慈譲氏は著書「大橋慈譲講本集」「仏教思想と富士教学」の中で、大石寺59世堀日亨に師事していたころのことを、いろいろと書き綴っていて、私としては、こちらの話しのほうが、仏教の教学的な話しよりも、面白かった。

その「大橋慈譲講本集」「仏教思想と富士教学?」のどちらかの中で、いろいろと興味深い話しが載っていた。「仏教思想と富士教学」の「日亨上人を偲び奉る(11)」に載っている逸話の中に、こういうのがあった。

ある時、大橋慈譲氏が畑毛の隠居法主・堀日亨に質問したという。

「戒壇の御本尊でも、火にくべれば燃えてしまうのですか」…

すると堀日亨は次のように答えたという。

「勿論、燃えてしまうさ」

「ただし、今、戒壇の大御本尊が燃やされようとしているのに、お前たちは黙って見ているのか」

「戒壇の本尊を生命を懸けて守らんとする、その精神が戒壇の本尊を末代まで存続させるのである」「黙っているような信心で、どうする」…

(「仏教思想と富士教学」の「日亨上人を偲び奉る(11)p313)

戒壇本尊も燃えてしまうさ(日亨11)


仏教思想と富士教学
 

こんな堀日亨と大橋慈譲氏のやりとりがあったと書いてあった。実に面白いやりとりである。日蓮正宗大石寺法主経験者である堀日亨が、日蓮正宗の根本本尊である「戒壇の大本尊」が物理的に消滅してしまう可能性を認めているのだから、これはただ事ではない。これなども、堀日亨が本心では「戒壇の大本尊」偽作説を認めている証左と言えよう。では大橋慈譲氏は、なぜこんな話しを自らの著書に書き残したのか。

大石寺の「戒壇の大本尊」なる板本尊が燃えてなくなってしまうということは、日蓮正宗は根本の本尊を失ってしまうわけだから、瞬く間に滅亡の危機に瀕してしまう。であるから、日蓮正宗としては、何としてでも、「戒壇の大本尊」なる板本尊を、何がなんでも命懸けで死守しなければならない。そのために「戒壇の大本尊」なる名前の板本尊のために自分の命を捨てるようなカルト僧侶・カルト信者が大勢必要になるのだ…ということを言いたかったのではないだろうか。

それがはからずしも、密かに「戒壇の大本尊」偽作説を認めている堀日亨の本心を暴露する結果になっているのだから、こんな笑える話しもあるまい。

 


 

□堀日亨の「戒壇大本尊も勿論、燃えてしまうさ」発言を聞いて大激怒したカルト法華講員

 

さらにこれには後日談があって、もっと笑える話しになった。私は大橋慈譲氏の本に載っている堀日亨の話しの内容としては、日蓮正宗大石寺の法主の本音の一旦を明かしているかのような面白そうな話しの内容だったので、この本の内容のことを、1991(平成3)年からつづく日蓮正宗と創価学会の「宗創戦争」が勃発後、日蓮正宗法華講連合会の大石寺警備班をしていた某信者に話してみた。この堀日亨の話しを聞いてもらって、どんな反応をするのか、見てみたかったからである。すると、その信者は、堀日亨の「勿論、燃えてしまうさ」発言を聞いたとたん、堀日亨が法主の立場にありながら、「戒壇の大本尊」を火にくべれば燃えてしまうなどと、あっさり認めるとは「とんでもない」と烈火の如く激怒。そのカルト信者の激怒は「大石寺の法主猊下なのに、とんでもない信心のなさだ」と言わんばかりの激怒ぶりだったから、こちらがマジで笑えてしまった。

しかしそうはいっても堀日亨は、大石寺59世法主だから、日蓮正宗の信者からすればまさに「雲の上の人」。日蓮正宗の信者が「堀猊下は信心がない」と言うわけにもいかず、そのカルト信者は、「法主だからなー」などと、憤懣やる方ないという感じで、堀日亨への大憤激の矛先を渋々、納めるしかない。私としては、この信者の大憤激を聞いて、笑えてしまった。このカルト信者も、まさか堀日亨がこんな発言をしていたとは、夢にも思っていなかったのだろう。そう考えると、このカルト信者の憤激ぶりがますます笑えてしまう。

私からすれば、こんな「戒壇の大本尊」なる偽作板本尊は、なくなってしまったほうが、日蓮正宗の偽作本尊・偽作教義に騙される人は、今よりも圧倒的に減ると思われるので、消滅してなくなってしまうというのは、むしろ、ありがたいことである。その私からすれば、堀日亨が「戒壇の大本尊も勿論、燃えてしまうさ」と発言していたのも笑えるし、これを聞いたカルト信者が大憤激しているのも笑える。まさに爆笑話しである。

この問題をかつて「アンチ日蓮正宗」で討議した時、元日蓮正宗信者だった男性が、堀日亨の「戒壇の大本尊も勿論、燃えてしまうさ」発言を聞いたことがあった、ということで、こんなご意見を寄せていただいた。

「その(堀日亨の「戒壇の大本尊も勿論、燃えてしまうさ」発言の)くだりは私も読んだのを覚えています。当時は釈然としない思いでしたが今は良く理解出来ます。実に本質を突いたエピソードですね。語るに落ちるとはこういう事でしょうね。洗脳された信者の目には留まりませんが」

(日蓮正宗の元信者)

堀日亨の「戒壇の大本尊も勿論、燃えてしまうさ」発言というのは、知っている日蓮正宗の信者は知っているようですね。

59世日亨2
 

(大石寺59世堀日亨)


斎藤秀男2ok


(堀日亨が法主の立場にありながら、「戒壇の大本尊」を火にくべれば燃えてしまうなどと、あっさり認めるとは「とんでもない」と烈火の如く激怒した日蓮正宗某カルト信者)