■論破15・大石寺の「戒壇大本尊」は日蓮真造ではなく大石寺9世日有の偽作である5

 

□枯木・細木・幹が根本から大枝に分かれている楠木から「戒壇の大本尊」造立は不可能である

 

日蓮正宗謀略機関紙『慧妙』は、大石寺の「戒壇の大本尊」の素材は楠木であるからと言って、「鎌倉時代の日本は小氷期で身延山に楠木はなかった」説をなんとしてでも、覆そうとインターネットから楠木情報を必死になって探し出すという醜態を晒している。ここが一つの落とし穴なのだが、楠木であれば何でもいいというわけではない。これはどういうことか。

まず大石寺66世細井日達法主の昭和52(1977)526日の大石寺大講堂・寺族同心会における説法である。細井日達法主はこのように説法している。

「戒壇の御本尊様は楠の厚木です。表から見るとこういう板です。ところが此れは大変な板です。ただの板ではないのです。こういう板になっているのです。だから後ろから見ると丸木です。丸木を表だけ削ってあるわけです。大変なものです。重たい。上はただ三寸そこそこの板ですけれど、まわりは丸木です。まん丸い木です。その丸い木を、前を削って板にしたにすぎません・・・」(昭和52年5月26日の大石寺大講堂・寺族同心会の指南)

つまり細井日達の説法によれば、大石寺の「戒壇の大本尊」は楠木の半丸太状の板本尊だという。さらに、昭和54(1979)に発刊された原進写真集「正法の日々」に載っている霊宝虫払い大法会の「戒壇の大本尊」煤払いの儀の写真を見ると、「戒壇の大本尊」は煤払いをする法主の身長とほぼ同じ。つまり等身大の大本尊であることがわかる。

66世日達8 












(原進写真集「正法の日々」に載っている「戒壇の大本尊」煤払いの儀の写真)

つまり大石寺の「戒壇の大本尊」は楠木の半丸太状の板本尊で、等身大の大本尊ということになる。ということは、大木の中が空洞化してしまっている枯れた楠木、枯木や、か細い楠木、細木、又、根元に近い部分から幹が大枝に分かれている楠木からは「戒壇の大本尊」は造立できないということになる。

「慧妙」を斬る(14)で示したが大野山本遠寺の楠木の大木はほとんど枯れてしまっていて、大木の中が空洞になっている。熱海・来宮神社の第二大楠も、ほとんど枯れていて大木の中が空洞になってしまっている。埼玉県庁、池上本門寺、日比谷公園にも楠木があるが、これも枯れているか、大木にはほど遠いくらいのか細い木である。

日蓮正宗の信者や「慧妙」がすぐに「楠木がある」と言って出してくる身延山久遠寺祖師堂前にある楠木も、大木というにはほど遠いくらいの細木で、こんなか細い楠木から等身大の半丸太状の板本尊を造立するのは不可能である。

身延山久遠寺の楠木4 

(身延山久遠寺祖師堂前にある楠木)

 

 

静岡県沼津市の岡宮・光長寺の三門前に楠木の巨木があるが、これは根元に近い部分から幹が大枝に分かれている。

光長寺26楠 

(岡宮光長寺三門前の楠木)

日蓮正宗謀略機関紙『慧妙』が必死になって探してきた群馬県桐生市の野の大楠も、同じように根元に近い部分から幹が大枝に分かれているため、こんな楠木から等身大の半丸太状の板本尊を造立するのは不可能である。()

桐生・野の大楠1 

(群馬県桐生市の野の大楠)

それでは等身大の半丸太状の板本尊を造立することが可能な楠木の巨木は、一体どこにあるのか、ということになるが、そういう巨幹を持つ楠木の大木は、関西以西の西日本、四国、九州地方に行けば、いくらでもある。「慧妙」を斬る(14)で示したが、有名な熊本城がある熊本市・藤崎台には、東日本とは比べものにならないくらいの隆々とした楠木の大木が自生し生い茂っている。

これらの楠木の巨幹に空洞はない。

熊本城飯田丸前の楠木4 












(熊本・藤崎台の楠木)

紀州徳川家の居城であった和歌山城(現在は和歌山城公園)には楠木の巨木が多数自生している。中でも一の橋大手門を入ったところの石垣上にある 「一の橋の樟樹(クスノキ)」 が最大の巨樹で、和歌山県の天然記念物に指定されている。1945年の空襲の際このクスも大きな損傷を受けたが、今はその箇所も分からぬほどに旺盛な繁茂を見せている。大手門を入り天守閣に向かう表坂にも幹周が7m近い大楠木がある。写真は「巨樹し花のページ」からのものである。

http://www.guitar-mg.co.jp/title_buck/mokuji/kyoju_and_flower.htm

和歌山城の楠木1 

(和歌山城にある大楠の木)

愛媛県新居浜市の一宮神社には、参道、社殿の周囲に総数九十本のクスがある。そのうち目通り94メートルのもの一本、7メートル以上のもの二本、6メートル以上のもの4本あり、目通り1メートル以上のものは前記のものを合わせて53本に達する。写真は「みさき道人 ”長崎・佐賀・天草etc.風来紀行”」からである。

http://blogs.yahoo.co.jp/misakimichi/67033487.html

新居浜一宮神社の楠木1 

(愛媛県新居浜市の一宮神社の大楠)

このように今の身延山をはじめ関東近県にある枯木・細木・幹が根本から大枝に分かれている楠木から「戒壇の大本尊」の造立は不可能である。大石寺の「戒壇の大本尊」の素材に使われた楠木は、関西以西の西日本、四国、九州地方に自生・繁茂している楠木であることは、ここに明らかであろう。