□日蓮正宗、創価学会、顕正会の日蓮正宗系のカルト対策を望む人が68%を占めている
第二次世界大戦後、日本の経済復興、高度経済成長の時代、日本経済が世界第二位の経済大国に成長したが、同時に、日蓮正宗・創価学会、立正佼成会、霊友会、天理教、生長の家、パーフェクト・リバティー教団(通称PL教団)、統一教会、佛所護念会教団、孝道教団、大本教、金光教等といった宗教団体も大幅に信者数を増加させた。
さらに1980年代以降においても、日蓮正宗・創価学会の内紛抗争をはじめ日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会のそれぞれの団体、浄土真宗親鸞会、真如苑、阿含宗、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)、エホバの証人、崇教真光、世界救世教、オウム真理教、幸福の科学等が信者数を増加させ、さらに1980年の人民寺院の集団自殺事件、1990年の真理党の大量立候補、1995年のオウム真理教の地下鉄サリン事件等の大量殺人事件等によって、カルト宗教対策、カルト宗教被害対策ということが急速に叫ばれるようになった。
カルト宗教ということで、とりわけ世間の指弾を浴びたのが日蓮正宗系の創価学会、顕正会。そして地下鉄サリン事件等の大量殺人事件を起こしたオウム真理教。霊感商法や合同結婚式の統一教会。
「アンチ日蓮正宗」でもmixiで「最悪のカルト宗教はどれ?」と、2006年08月30日からアンケート調査を行ったところ、2013年7月28日現在で、何と創価学会がだんとつで61%、顕正会が5%、日蓮正宗・法華講が2%で、これら日蓮正宗系が全体回答の68%を占めた。ちなみにオウム真理教は9%。統一教会は7%。幸福の科学は2%という結果であった。
□「最悪のカルト宗教はどれ?」
http://mixi.jp/view_enquete.pl?id=9881670&comm_id=229089
この結果から、全体の三分の二に近い方々が、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会の日蓮正宗系のカルト対策を要望していらっしゃることがわかります。
そうすると、カルト宗教対策として、どういう対策を講じるのか、ということが問題になってくる。
世間には、カルト宗教対策を専門に取り扱う○○協会とか△△研究会とか、さまざまな団体が存在しているが、それらの団体の基本的なスタンスは、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会はカルト宗教。オウム真理教、統一教会、幸福の科学もカルト宗教ということで、これらを一色単、一括りにしてカルト対策を立てている所が多いようである。
たしかに日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会も、オウム真理教、統一教会、幸福の科学等々もカルト宗教としての共通項はある。洗脳とかマインドコントロールとか、あるいは強引・執拗な布教、強引な金集め、無理な宗教活動等、共通した問題点があることは事実である。あるいは、時には弁護士の方々のご協力をいただいて、法的な対抗措置を取らねばならないこともあると思う。
しかしだからと言って、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会のカルト対策も、オウム真理教、統一教会、幸福の科学のカルト対策も、これらを一色単、一括りにしてカルト対策を立てるというのは、正しい方向性ではないように思う。それはどういうことか。
□日蓮正宗、創価学会、顕正会の日蓮正宗系の洗脳・信徒支配は「教学」によって成り立っている
なぜかというと、カルト対策の第一には洗脳からの解放、マインドコントロールからの解放と言うことになるが、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会と、オウム真理教、統一教会、幸福の科学等の信徒支配の構造、洗脳やマインドコントロールのしくみ、システムが根本的に異なっている、ということが挙げられる。オウム真理教、統一教会、幸福の科学等の場合は、教祖の超能力や霊感によって病気が治ったとか、結婚できたとか、ということで信徒支配が成り立っている。
しかし日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会の「日蓮正宗系」の場合は。教祖の霊感ではなく、カルト的な唱題行、偽作本尊である「戒壇の大本尊」、偽書である「二箇相承」「日興跡条条事」「百六箇抄」等への絶対信、仏罰論、堕地獄論といった「教学」で信徒支配、洗脳、マインドコントロールが成り立っているということである。よって洗脳からの解放、マインドコントロールからの解放という点からすれば、「日蓮正宗系」の場合と、オウム真理教、統一教会、幸福の科学等の場合は、全く観点が異なる。
オウム真理教、統一教会、幸福の科学等の場合は、教祖への絶対信仰、絶対信を崩すことが第一義になるという。これと同じように大石寺法主、池田大作、浅井昭衛らの絶対信を崩せばいいとばかりに、彼らのスキャンダルを盛んに「日蓮正宗系」の信者に吹聴しようとする者が散見される。仮にこれで離檀・脱会したとしても、今までの実例を見ていると、日蓮正宗系の宗教団体の間をカルトサーフィンするだけ。近年は「日蓮正宗系」は余りにも評判が悪すぎるということで、これに冨士門流本山寺院が加わっている。日蓮正宗系の宗教団体の間をカルトサーフィンしても、冨士門流本山寺院まで範囲を広げてカルトサーフィンしても、「日蓮正宗系」のカルト問題の解決にはなっておらず、残念ながら「日蓮正宗系」の洗脳やマインドコントロールから解放されたとは言い難いのである。
それではどうすればいいのか、ということになるが、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会の「日蓮正宗系」のカルト対策とは、まず第一に偽作本尊である「戒壇の大本尊」、偽書である「二箇相承」「日興跡条条事」「百六箇抄」「日蓮本仏義」「本尊七箇相承」等への絶対信、仏罰論、堕地獄論、四箇の格言、血脈相承、といった「教学」を徹底的に論破し、崩壊させることをしなければならない。それは、「日蓮正宗系」の信徒支配、洗脳、マインドコントロールは、これらの「教学」で成り立っているからである。
これをやらない限り、法主や池田大作、浅井昭衛への不信や組織内のトラブルで離檀・脱会しても「日蓮正宗系の教学は正しいでしょ」などと言って、日蓮正宗系の宗教団体、冨士門流本山寺院をカルトサーフィンするだけで終わってしまう。そして延々と日蓮や日興門流の虚像に執着しつづける。これは「日蓮正宗系」のカルト問題の解決ではなく、「日蓮正宗系」のカルト対策でもないのである。
コメント
コメント一覧 (1)
「二箇相承」「日興跡条条事」「百六箇抄」「日蓮本仏義」「本尊七箇相承」等への絶対信、仏罰論、堕地獄論、四箇の格言、血脈相承
これらは、日蓮直筆の御真跡が存在しないものばかりですね。
富士門流は日興門流通称興門と呼ばれていますが、ここの文書の否定をしていない事ではhideさんの御指摘通りです。
これは執行海秀師の「興門教学の研究」にも詳しく論述されている処ですが、いつの時代に誰が偽作したか、又その影響を与えた中古天台教学のどの文書のパクリ・虚飾か迄には言及されていないきらいがあります。
これらを調べようとすれば、天台教学・日蓮教学双方に精通した僧侶・学者が必要でしょうが、あいにくにして、双方に精通している人物は寡聞にして知りません。
案外、顕本や本門流の寺院に古文書として存在している可能性も有ります。
興門では保田妙本寺・小泉久遠寺あたりが古文書の宝庫である可能性も有ります。
人物としては、余り好感は持てませんが、元大石寺僧侶・花野充道や本門法華堂・関慈謙。身延系では龍澤日孝・兼子円浄。本門流では大平宏龍。これらの人物であれば多くの資料を所有している可能性が有ります。
必ずしも、僧階の高い人物が学問に精通しているかと言えば、実社会と同様で反対のケースも多々あります。
一度、研究の面でご検討下さい。