■論破18・大石寺の「戒壇大本尊」は日蓮真造ではなく大石寺9世日有の偽作である8

 

□西日本・四国・九州から楠木を調達するには財力・経済力のある人物でなければ不可能である

 

「アンチ日蓮正宗」から日蓮正宗への論破である「日蓮は経済力がなかったが故に『戒壇の大本尊』なる板本尊を造立できなかった。日蓮は経済力がなかったが故に楠木も漆も金箔も入手できなかったし、漆加工、金箔加工もできなかった。」に対して、日蓮正宗謀略機関紙『慧妙』は、極めて苦しい言い訳をしている。

----------------------------------------------------------

(日蓮正宗謀略機関紙『慧妙』の妄説)

まず『日蓮一門に経済力がなかったため、他から楠木を調達することは不可能だった』との疑難であるが、そもそもこれは前提が誤っている。誹謗者の言う『他から』とは何処のことを指すのか。身延近辺なのか、それとも伊豆や関東など遠距離の場所を指すのか。もし身延から離れた場所のことを指すのであれば、まずはその証拠を出してから主張せよ、と言っておく。

(平成25(2013)516日付け『慧妙』/「第17回ネットに蔓延る邪義を破す」)

--------------------------------------------------------------------------

すでに「『慧妙』を斬る(15)~『戒壇大本尊』の楠木は関西以西・四国・九州の西日本の楠木である」で論証していることであるが、「戒壇の大本尊」の素材に使われた楠木は、関東甲信越地方に見られる、枯木やか細い楠木、根元に近い部分から大枝が分岐している楠木、ほとんど枯れて大木の中が空洞になっている楠木ではない。こんな楠木からは「戒壇の大本尊」なる板本尊は造立できないのである。その証拠の第一は、大石寺66世細井日達法主の昭和52(1977)526日の大石寺大講堂・寺族同心会における説法である。細井日達法主はこのように説法している。

「戒壇の御本尊様は楠の厚木です。表から見るとこういう板です。ところが此れは大変な板です。ただの板ではないのです。こういう板になっているのです。だから後ろから見ると丸木です。丸木を表だけ削ってあるわけです。大変なものです。重たい。上はただ三寸そこそこの板ですけれど、まわりは丸木です。まん丸い木です。その丸い木を、前を削って板にしたにすぎません・・・」(昭和52年5月26日の大石寺大講堂・寺族同心会の指南)

つまり細井日達の説法によれば、大石寺の「戒壇の大本尊」は楠木の半丸太状の板本尊だという。さらに、昭和54(1979)に発刊された原進写真集「正法の日々」に載っている霊宝虫払い大法会の「戒壇の大本尊」煤払いの儀の写真を見ると、「戒壇の大本尊」は煤払いをする法主の身長とほぼ同じ。つまり等身大の大本尊であることがわかる。

66世日達8 

(原進写真集「正法の日々」に載っている「戒壇の大本尊」煤払いの儀の写真)

つまり大石寺の「戒壇の大本尊」は楠木の半丸太状の板本尊で、等身大の大本尊ということになる。ということは、大木の中が空洞化してしまっている枯れた楠木、枯木や、か細い楠木、細木、又、根元に近い部分から幹が大枝に分かれている楠木からは「戒壇の大本尊」は造立できないということになる。

 

 

「慧妙」を斬る(14)で示したが大野山本遠寺の楠木の大木はほとんど枯れてしまっていて、大木の中が空洞になっている。熱海・来宮神社の第二大楠も、ほとんど枯れていて大木の中が空洞になってしまっている。埼玉県庁、池上本門寺、日比谷公園にも楠木があるが、これも枯れているか、大木にはほど遠いくらいのか細い木である。

日蓮正宗の信者や「慧妙」がすぐに「楠木がある」と言って出してくる身延山久遠寺祖師堂前にある楠木も、大木というにはほど遠いくらいの細木で、こんなか細い楠木から等身大の半丸太状の板本尊を造立するのは不可能である。

身延山久遠寺の楠木4 













(身延山久遠寺祖師堂前にある楠木)

それでは等身大の半丸太状の板本尊を造立することが可能な楠木の巨木は、一体どこにあるのか、ということになるが、そういう巨幹を持つ楠木の大木は、関西以西の西日本、四国、九州地方に行けば、いくらでもある。「慧妙」を斬る(14)で示したが、有名な熊本城がある熊本市・藤崎台には、東日本とは比べものにならないくらいの隆々とした楠木の大木が自生し生い茂っている。

これらの楠木の巨幹に空洞はない。

熊本城飯田丸前の楠木4 













(熊本・藤崎台の楠木)

戒壇大本尊は後世の偽作だ(17)~国が特別天然記念物・天然記念物に指定する楠木の繁殖地に身延山周辺の名はない」で、日本全国各地の楠木の自生・繁茂する地域を示しているが、関西以西・四国・九州の西日本に自生する楠木の大木は、関東甲信越地方の枯木・細木・根元から大枝が分岐する木とは、比べものにならないくらいの巨木・大木である。中でも国の特別天然記念物に指定されている□加茂の大クス(徳島県東みよし町) □立花山クスノキ原始林(福岡県糟屋郡新宮町・久山町) □蒲生のクス(鹿児島県姶良郡蒲生町) □塚崎のクス(鹿児島県肝属郡肝付町) 国の天然記念物に指定されている□新居浜一宮神社のクスノキ群(愛媛県新居浜市) □大山祇神社のクスノキ群(愛媛県今治市) □太宰府神社のクス(福岡県太宰府市)□藤崎台のクスノキ群(熊本県熊本市) □志布志の大クス(鹿児島県志布志市) 等々の巨木は、西日本の楠木の中でも、群を抜くほどの大木・巨木である。これは実際に自分の目で見ないことには、わからないことである。実際に楠木がどんな木であるか、自分の目で見たこともなく、西日本の楠木など全く見ず知らずで、ネットマニアよろしく机上の空論ばかりをふりまわす「慧妙」には、わかるまい。

いずれにしろ、大石寺の「戒壇の大本尊」の素材に使われた楠木は、西日本・四国・九州の楠木であることは明白。西日本・四国・九州から楠木を調達するには購入費・運搬費・人件費等が発生するのは必然であることは、だれにでもわかることである。