■論破88・大石寺の「戒壇大本尊」は日蓮真造ではなく大石寺9世日有の偽作である2

 

日蓮が身延山で信者から受けた供養の合計は最大で1年平均約40万円弱だった

 

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(「アンチ日蓮正宗」に降伏宣言した龍神ひろしの妄言)

『アンチ日蓮正宗hideが言う。金箔を買う金が無かったと、小氷河期を破す』

宗祖の御書に書かれた供養のうち、銭(ぜに)に関しては、二十数人から「百六十数貫」にのぼっており、昭和51年当時で一千万円を超える莫大な金額となっている。(聖教新書32『御書に見る鎌倉時代・167頁』)

真書が滅した御書も相当数あるからおそらくこの倍近い金額が具わっていたと考えられる。当時のカネは日本で鋳造されたものではなく「宋銭」、つまり中国の貨幣が信用され、使用されていた。

昭和三十二年、大石寺の大講堂を新築するさい、木箱に詰められた古銭が二千枚ほど発掘された。明治初年まで「遠信坊」のあったところだが、この場所こそ、日興上人が大石ヶ原に建立した大坊(六壺)が建立された場所であったと推定されている。

古銭の種類としては、大聖人の時代に使用された「北宋銭」や足利時代に流通した「唐銭」が混入しており、大聖人・日興上人の御遺物に歴代の上人が広布の日に備えて蓄えられたものが、大事にされすぎて手つかずになったものと推察される。分量の基準を云えば、日本酒の標準的な容器(一升瓶)が約1800ミリリットル。その10分の1が1合、10倍が一斗、さらに10斗を「一石」である。つまり、よく御書にある米一石とは、一升瓶に米を入れて百本分という分量となる。米一石が銭一貫文で、現在に換算すると約10万円くらいである。 宗祖の信者はけっこうな量の御供養をしていたものです。()、…

しかし、この時代(鎌倉時代)から江戸時代にかけて米は主食ではないことをしっかり覚えておくべきである。ましてや宗祖のような出家が米の飯を食するということは特別な行事や法要のめでたい時くらいで、米はハレの食事だったのである。(網野善彦『日本史の虚像のゆくえ』大和書房)

(20130126日の龍神ひろし・楽天『自慰』ブログの日記)

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以前から「アンチ日蓮正宗」が龍神ひろしに指摘・論破していることであるが、龍神ひろしは「百六十数貫が昭和51年当時の現代価値で一千万円を超える莫大な金額になる」とか「米一石が銭一貫文で、現在に換算すると約10万円くらいである」とか、勝手に現代価値に換算しているが、この換算根拠を示せと指摘・論破しているが、いまだに現代価値に換算する根拠も計算式も示していない。「アンチ日蓮正宗」に論破された廃棄説をただ蒸し返しているだけ。これは明らかに龍神ひろしの敗北宣言である。

 

 

それではこの160貫が現代価値にしていくらになるかと言うことだが、鎌倉時代と現代の共通するもので比較しなくてはならないが、最も一般的な共通品目と言えば、それは「米」である。

龍神ひろしは「鎌倉時代から江戸時代にかけて米は主食ではない」と言って、米が主食がどうかなどという、まことに的外れなことを書いているが笑止千万。米価で比較するのは主食云々だからではなく、鎌倉時代と現代の共通するものが米だからである。

さて、日本における米の単位とは、昔から1石と決まっている。1石とは、1年間に一人が消費する米の量 のことで、単位別に見ると、10合が1升(しょう)、10升が1斗(と)、10斗が1石(こく)で、すなわち1石は2.5俵に相当する。1石=1,000合 (1年に一人が消費する米の量)で、1合は約150グラムであるので、1年では150キログラムとなる。1俵とは60キログラムのことであり、約4斗に相当する。

ではその米価であるが、日本銀行金融研究所貨幣博物館の説によれば、米価は凶作の時は激しく変動することがあったが、江戸時代を通じて1石=1(小判一枚)で安定していた。

足尾銅山博物館の説によれば、平安時代の米価は米1石=3000文であったという。

その1両とは、日本銀行金融研究所貨幣博物館の説によれば、江戸時代の16001800年ころまでは1両=4000文=4貫文。これが幕府の財政悪化により寛政の改革、天保の改革を経た1842年には1両=6500文、江戸幕府が崩壊した1869年には1両=10000文にまでなったという。

すると鎌倉時代の米価はいくらぐらいだったのかということになる。平安時代の米価は米1石=3000文。江戸時代は1石=1(小判一枚) 4000文=4貫文だから、鎌倉時代の米価を、中間の米1石=3500文と仮定してみる。この計算によると、日蓮が受けた供養金の合計160貫文は、45.7石分に相当することになる。

龍神ひろしは、「日本酒の標準的な容器(一升瓶)が約1800ミリリットル。その10分の11合、10倍が一斗、さらに10斗を「一石」 である。つまり、よく御書にある米一石とは、一升瓶に米を入れて百本分という分量となる。米一石が銭一貫文で、現在に換算すると約10万円くらいである。」

などと書いているが、この分量の基準値からして、大きく間違えたことを書いている。

さて現代の米価だが、卸売り米価は1俵=15169円を中心に値動きしている。ライフストアでは白米10キロがだいたい2780円くらいである。なぜ卸売り米価かというと、小売りは白米で販売しているが、卸売りは、今でも玄米60キロ=1俵で取引しているからである。

ちなみに日本人が白米を食べるようになったのは江戸時代以降のことであり、それ以前は玄米で食べていた。そうすると日蓮が受けた供養金の合計160貫文を現代価値に計算し直すと

卸売り米価・1俵=15169円×2.5(1)×45.7石=1733000

ということになる。これは日蓮が身延山にいた9年間の合計であり、1年ではたった192500円にしかならない。1ヶ月にするとたったの16000円である。法華講員が言う「他にも散逸した御書があるから、この倍はあるはず」という説を入れたとしても1年で385000円。1ヶ月でたった32000円にしかならないのである。

日蓮・草庵跡5