□日蓮正宗系だけに飽きたらず富士門流寺院までカルトサーフィンするトラブル脱会信者

 

創価学会・法華講・顕正会・正信会内部の人間関係・トラブルで日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会を離檀・脱会した人が、最も多いのは、日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会の「日蓮正宗系」宗教団体を次々と転々とするカルトサーフィンするパターンである。さらにこれにも飽きたらずに、正信会から分裂した単立寺院、元創価学会員、元日蓮正宗信徒が住職を勤める寺院や富士門流寺院までカルトサーフィンする信者がいる。1970年に正本堂御供養金返還訴訟を起こしたことで有名な松本修明(松本勝弥)氏は、日蓮正宗・創価学会から信徒除名処分になった後、保田妙本寺(当時は日蓮正宗寺院)を経て、西山本門寺50世森本日正貫首の弟子になり、現在は滋賀県大津市・富士山蓮華寺住職、東京烏山・西山本門寺東京布教所・富士山蓮華寺東京別院主管を名のる。犀角独歩氏は、創価学会→日蓮正宗宝浄寺を経て、松本修明氏の元に弟子入りして「岩立修盛」の僧名を名乗り、富士山蓮華寺の宗教法人無心庵責任役員におさまっている。

自称・曼荼羅書写三千体行者・日神氏は、創価学会→日蓮正宗法華講→旧富士門流系・大日蓮宗→滋賀県大津市・富士山蓮華寺(副住職を自称)の後、日蓮系・富士門流系宗教・寺院からは一切離れて浄土真宗木辺派寺院の僧侶におさまっている。

松本修明(松本勝弥)氏は、日蓮正宗・創価学会から信徒除名処分になった直後は、保田妙本寺に出入りしていたが、これと同じパターンで、近年は「日蓮正宗系」宗教団体を転々とするカルトサーフィンした後、1995年に日蓮正宗を離脱して再び単立の富士門流大本山になった保田妙本寺の信徒になる人が多いのも、ひとつの特徴となっている。

それでは、なぜこんなに易々と「日蓮正宗系」宗教団体を転々とカルトサーフィンしたり、富士門流本山まで転々とする人が続出するのか、という疑問が沸くのだが、その理由の一つが「教学」にあると考えられる。つまりこういうことである。

創価学会・法華講・顕正会・正信会内部の人間関係・トラブルで日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会を離檀・脱会したとしても、「おかしいのは、トラブルの当事者の住職個人、信者個人であって、日蓮正宗系の教学は間違っていない」と、自分の頭の中で勝手に整理してしまう。その結果として、「日蓮正宗系」宗教団体を転々とカルトサーフィンする。そして移籍した先の「日蓮正宗系」宗教団体でもトラブルを起こして離檀・脱会し、「日蓮正宗系」宗教団体で行くところがなくなると、今度は日蓮正宗系と同じく日興を開祖とする富士門流本山・寺院に行く。大石寺・日蓮正宗系と富士門流本山寺院との間の教学的な違いは、ほとんどないに等しい。大石寺では「戒壇の大本尊」なる板本尊を根本本尊として立てるのに対して、他の富士門流本山は、これを認めていないこと。大石寺以外の富士門流本山は、「万年救護の大本尊」「日蓮御影像」「建治二年の曼荼羅本尊」「称徳符法の曼荼羅本尊」等々をそれぞれ立てる。大石寺・日蓮正宗系は日蓮本仏義だが、富士門流で日蓮本仏義を立てるのは、保田妙本寺と西山本門寺系の一部寺院、一部僧侶ぐらい。

 

 

□トラブル脱会信者が富士門流寺院にカルトサーフィンするのは日蓮正宗系教学と大差ないからだ

 

「血脈相承」という教義は、大石寺・日蓮正宗系のみならず、北山本門寺、西山本門寺、京都要法寺、保田妙本寺等の富士門流寺院にもある。大石寺では日蓮・日興の血脈は大石寺法主に流れていると言っているが、京都要法寺では血脈は要法寺貫首が受け継ぐと言い、西山本門寺では日蓮・日興・日代の法脈を受け継ぐと言う。それぞれの本山で血脈を受け継ぐと言う。

大石寺・日蓮正宗系も富士門流も、曼荼羅本尊正意であり、日蓮御影像を祀る。五重相対、本迹勝劣、南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)等の重要法義に変わりはない。

大石寺・日蓮正宗系と他の富士門流本山の教学上の最大の相違は、やはり「戒壇の大本尊」を認めるか認めないかであろう。だから大石寺・日蓮正宗系から富士門流本山に移った信者は、まず真っ先に「戒壇の大本尊偽作説」に飛びつこうとする。最近顕著だったのが、鳥本雄行やバカタレイヤ等が飛びついた河辺メモである。犀角独歩氏も河辺メモを元にして図形鑑別なるものを行った。しかし彼らが飛びつく「戒壇の大本尊偽作説」なるものは、誰が偽作したのか、偽作した背景は何か、偽作した動機・目的には何ら踏み込んでいない中途半端なもの。

それで彼らは、大石寺の「戒壇の大本尊」だけは否定しようとするが、二箇相承、日興跡条条事、百六箇抄、本因妙抄、産湯相承事、本尊七箇相承等の「偽書」は絶対に否定しようとしない。

それはそうですね。二箇相承、日興跡条条事、百六箇抄、本因妙抄、産湯相承事、血脈相承等が後世の偽作、ということになると、それは即、富士門流(日興門流)の否定につながる。二箇相承、日興跡条条事、百六箇抄、本因妙抄や血脈相承が大石寺9世日有の偽作ということになると、今も日蓮本仏義や血脈相承を立てる富士門流(日興門流)は、大石寺9世日有教学に毒されている、ということになる。だから、大石寺・「日蓮正宗」系から富士門流(日興門流)の寺院に移った人たちは、こういった教学の真実を、無理矢理にでも、ねじ曲げて歪曲しようとする。いわゆる歪曲教学である。この「歪曲教学」を造り上げるのに多大な「貢献」をしたのが、いわゆる「富士門流信徒の掲示板」である。富士門流教学に執着する代表格「富士門流執着軍団」の者は、ほとんどが「富士門流信徒の掲示板」出身者である。こうして彼らの歪曲教学が造り上げられていった。

大石寺・日蓮正宗系で人間関係やさまざまなトラブルを起こした人は、「教学は日蓮正宗系が正しい」とばかりに、日蓮正宗系宗教団体をカルトサーフィンする。それは日蓮正宗系宗教団体は、日蓮正宗も創価学会も顕正会も正信会も同じだからである。さらに日蓮正宗系団体に移るところがなくなると、今度は富士門流寺院に行く。なんで彼らがこんなことをしようとするのかというと、これは大石寺・日蓮正宗系と富士門流は教学的には大差がないから。そして「日蓮正宗」系を離檀・脱会した後になっても、日蓮・日興門流の虚像に執着しているからだ。しかし日蓮正宗系や富士門流寺院にまでカルトサーフィンばかり繰り返しても、日蓮正宗系の悪弊・弊害から脱却することは、まことにむずかしいと言えよう。

保田妙本寺1
 

(富士門流大本山・保田妙本寺)