戒壇本尊1


世の中にニセモノ、偽作はけこうたくさんある。それこそ、カッパのミイラ、人魚のミイラ等々の類も含めると、山のようにたくさんあると言われている。ではなぜ日蓮正宗の「戒壇の大本尊」偽作、偽作教義、偽作相伝書が問題なのか、というと、

 

□これらで日蓮正宗が過去数百年間に数千億円の金集めを行ってきて、これが日蓮正宗をはじめ創価学会、顕正会というカルトの主要財源になっていること

□これらが日蓮正宗の堕地獄論など、日蓮正宗、創価学会、顕正会などカルトの教義的な根源になっていること

□これらが日本ないし全世界の数千万人及ぶ信者を隷属せしめる宗教的権威・権力の根源になっていること

 

です。だから問題なのです。

カッパのミイラ、人魚のミイラ等々は、これで年間数十億円の金集めをしているわけでもないし、堕地獄論の根源になっているわけでもない。全世界の数千万人の人たちを隷属させる宗教的権威・権力の根源には、なっていないのである。

だから日蓮正宗の欺瞞性を追及する第一歩が、この「戒壇の大本尊」偽作の徹底追及なのである。

 そころで、「戒壇の大本尊」なる板本尊が後世の偽作であることを証明・検証をする上において、大きなポイントが三点ほどある。それは

 

1 大石寺に「戒壇の大本尊」なる板本尊を祀っている日蓮正宗のみならず、かつて日蓮正宗に属して、その後、対立・破門された分派である創価学会、富士大石寺顕正会、日蓮正宗正信会のいずれもが、今でも「戒壇の大本尊」なる板本尊を自分たちの信仰活動の根本、教義の根本に置いているということ。

 

これらは、日蓮正宗、創価学会、富士大石寺顕正会、正信会の正式文献や公式ウェブサイト等を見れば、明らかである。

 

「末法の御本仏日蓮大聖人は、一切衆生の成仏得道のために、弘安2年(1279)1012日、出世の本懐である本門戒壇の大御本尊を御図顕あそばされました」

「大石寺には、日蓮大聖人の御当体である本門戒壇の大御本尊が厳護されています」

(日蓮正宗の公式HPより)

「本宗は、宗祖(日蓮)所顕の本門戒壇の大漫荼羅を帰妙依止の本尊とする」

(日蓮正宗宗規第1章第3)

「日蓮大聖人は・・・・弘安21012日に一閻浮提総与(いちえんぶだいそうよ=全世界の人々に授与するとの意)の大御本尊を建立されたのです」

(創価学会の公式HPより)

「日蓮大聖人の一閻浮提(いちえんぶだい)総与・三大秘法の大御本尊を信受し・・・」

(創価学会の会則・規則)

「第三条 この法人は、日蓮大聖人を末法下種の本仏と崇敬し、大聖人出世の本懐たる弘安二年の『本門戒壇の大御本尊』を帰命依止の本尊とし…」

(宗教法人顕正会規則)

第四条 本会は、日蓮大聖人を末法下種の本仏と崇敬し、大聖人出世の本懐たる 本門戒壇の大御本尊を帰命依止の本尊とし…」

(日蓮正宗顕正会規約)

「日蓮正宗は末法の御本仏日蓮大聖人の仏法を、七百年来清純に伝持してきた、世界唯一の仏法の正統門家である」

(浅井昭衛著「学会宗門抗争の根本原因」より)

「正信会は大石寺を離脱したのではない」「もとより富士の本流を自認する正信会であるから、阿部宗門に対抗するために一宗一派を旗揚げするという必要など毛頭ない」

(正信会の公式文書「富士の清流を問う2」より)

 

日蓮正宗のみならず、日蓮正宗から破門されて分派した創価学会、顕正会、正信会は、破門によって「戒壇の大本尊」への信仰を捨て去ったのではなく、大石寺に登山・内拝はできなくなったものの、「戒壇の大本尊」への信仰そのものは、以前と変わらず、つづけているのである。