■検証2・「戒壇の大本尊」なる板本尊の科学鑑定・筆跡鑑定を拒否する日蓮正宗の欺瞞2

 

□日蓮正宗では「戒壇の大本尊」写真撮影を禁止しているというのは真っ赤なウソ

 

「大石寺においては本門戒壇の大御本尊を…写真撮影や鑑定調査を許していない」「仏を信仰する者にとって、軽々に仏を測る対象とすることは、上漫、不敬にあたる」などと日蓮正宗謀略機関紙「慧妙」は書いているが、これは真っ赤なウソである。

その証拠として、まず第一に1911(明治44)年に日蓮正宗信者・熊田葦城氏が出版した著書「日蓮上人」に、日蓮正宗大石寺の正式許可のもと、「戒壇の大本尊」に向かって右側の至近距離から撮影した写真が載っている。

戒壇大本尊6明治44年熊田本3
 

第二に日蓮正宗大講頭の職にあった由比一乗氏は大正4(1915)11月に本名・由井幸吉の名前で「日蓮大聖人」という本を出版していて、その中に「戒壇の大本尊」の写真を載せている。

戒壇大本尊1大正4年由井本1


戒壇大本尊2大正4年由井本2


 由井本・大正4年日蓮大聖人表紙1

第三に大正4(1915)1111日に大阪・蓮華寺信徒・荒木清勇氏が出版した「大日本国所立・聖教乃正義」という本に「戒壇の大本尊」の写真が載っている。

戒壇大本尊10大正4年荒木本3


 荒木本・大正4年表紙1

第四に熊田葦城氏は、昭和3(1928)4月に「日蓮上人」改訂版を中和書院から出版しているが、その本の中に「戒壇の大本尊」の写真を載せている。

昭和3年熊田本・表紙1
 

これらの写真は大石寺公認のもとで行われたことは当然である。熊田葦城氏、由比一乗氏、荒木清勇氏らが大石寺に無断で「戒壇の大本尊」を無断撮影し、大石寺に無断で「戒壇の大本尊」の写真を掲載した本を出版・刊行するなど、絶対に考えられないことである。

第五に、1991年に勃発した宗創戦争が最大に炎上していたころ、創価学会の謀略怪文書「地涌」から「戒壇の大本尊」の写真撮影を「謗法だ」と追及された日蓮正宗大石寺は、これについて日蓮正宗謀略機関紙「慧妙」を使って、次のように反論していた。

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「『(地涌)歴史編』は、戒壇の大御本尊の写真が『日蓮上人』の本に掲載されたことを鬼の首でも取ったかのように、はしゃいでいるが、このことはすでに(大石寺法主)65世日淳上人、66世日達上人著の「悪書『板本尊偽作論』を粉砕す」に紹介されていることである。…

まず「悪書『板本尊偽作論』を粉砕す」より、当該箇所を紹介する。

「『他山では進んで写真に出して宣伝しているのに大石寺ではしない』という。これも写真に出して何の効があるのか。安永(弁哲)君は、熊田葦城氏の『日蓮上人』の初版に掲載されているというが、これは某信徒が葦城氏と相談して、写真を出したならば世間に知らしめて非常に効果があると考えて、大石寺に願ってやったことである。

しかるに効果どころか、甚だ面白くない結果となったので、その掲載を禁止したのである…」

戒壇の大御本尊の写真が掲載された経緯は以上のとおりであって、いまさら、何も騒ぐべきことではない。…すなわち大御本尊の写真撮影それ自体は法義上、とくに謗法というべきことでもない…」(平成61116日付け日蓮正宗謀略機関紙「慧妙」より)

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□日蓮正宗は「戒壇の大本尊」なる板本尊の筆跡鑑定・科学鑑定の要求に誠実に応ずるべき

 


この文からもわかるように、「大御本尊の写真撮影それ自体は法義上、とくに謗法というべきことでもない」と言って、「戒壇の大本尊」なる板本尊の写真撮影を肯定している。

1930(昭和5)年に日蓮正宗信者が出版した著書「日蓮上人」、1956(昭和31)年に日蓮正宗大石寺66世法主細井日達が出版した「悪書『板本尊偽作論』を粉砕す」、そして1994(平成6)1116日付け日蓮正宗謀略機関紙「慧妙」と、一貫して、日蓮正宗は「戒壇の大本尊」なる板本尊の写真撮影を肯定しているのである。

さらに第六として、決定的な証拠がある。 日蓮の真筆本尊の写真集といえば、立正安国会刊行の「御本尊集」が有名だが、日蓮正宗では、法主から末寺の住職、教師僧侶、所化僧侶に至るまで、ほぼ全員がこの日蓮の本尊の写真集「御本尊集」を立正安国会から(?)買い入れて所持しているのである。 「仏を信仰する者にとって、軽々に仏を測る対象とすることは、上漫、不敬にあたる」というのなら、ではなぜ、日蓮正宗の僧侶たちは、日蓮の本尊の写真集である「御本尊集」をほぼ全員が所持して、本尊の研究をしているのか。

さらに第七の証拠として、大石寺59世堀日亨が自ら編纂した「富士宗学要集」の旧版9巻には、堀日亨自身が撮影に関与した本尊の写真がズラリと掲載されているのである。「大石寺においては本門戒壇の大御本尊を…写真撮影や鑑定調査を許していない」ならば、日蓮正宗の法主を歴任した堀日亨が、なぜ「富士宗学要集」旧版9巻に本尊の写真を掲載しているのか。つまり本当のところは、日蓮正宗では「戒壇の大本尊」なる名前の板本尊をはじめ、本尊の写真撮影も鑑定も禁止されていないのである。「大石寺においては本門戒壇の大御本尊を…写真撮影や鑑定調査を許していない」「仏を信仰する者にとって、軽々に仏を測る対象とすることは、上漫、不敬にあたる」などという日蓮正宗側のへ理屈は、「戒壇の大本尊」なる板本尊の筆跡鑑定・科学鑑定を何としても逃れたいがために外部向けに言っている、真っ赤なウソだということだ。

自分たちの保身のためには、どこまでもウソをついて人々を欺瞞しようとするドス黒い体質をもつ日蓮正宗。日蓮正宗はこのような策略や欺瞞を直ちにやめて、学者や研究者による「戒壇の大本尊」なる名前の板本尊の筆跡鑑定・科学鑑定の要求に対して誠実に応ずるべきである。

曼荼羅写真1


曼荼羅写真2


曼荼羅写真3


曼荼羅写真4


曼荼羅写真5


曼荼羅写真6


曼荼羅写真7
 

(「富士宗学要集」旧版9巻に載っている曼荼羅本尊の写真)

旧9巻2


旧版9巻1


旧9巻
 

(大石寺59世堀日亨編纂「富士宗学要集」旧版9)

59世日亨2
 

(大石寺59世堀日亨)