2002年と2009年に「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」で信徒を欺瞞した日蓮正宗

 

日蓮正宗大石寺68世早瀬日如法主は、2009年の75000人総会の席上、2015年までの法華講員50%増加、2021年の日蓮生誕八百年までに80万法華講員達成との目標をぶち上げた。

早瀬日如法主は「昨年(2010)は全国的に講員御一同の勇猛果敢なる活躍によって、過半数を大幅に上回る多数の支部が折伏誓願を達成されました…」(大白法・平成23年1月1日号)

「昨年(2011)、宗門は僧俗一致・異体同心の団結と、身軽法重・死身弘法の活躍により、全国で578支部が折伏誓願を達成いたしました。 これは、国内全支部の988%に当たり…」(平成二十四年元旦勤行・大白法・平成24年1月16日号)

「昨年(2012)、宗門は僧俗一致・異体同心の団結と、身軽法重・死身弘法の活躍により、全国586支部、すべての支部が折伏誓願を達成いたしました」(一月三日唱題行・大白法・平成25年1月16日号)

と、公式の席で説法しており、日如法主の説法だけを見れば、日蓮正宗は80万法華講員達成に向けて、順調に信徒数を増加させているように、一見すると見える。がしかし、はたして本当に日蓮正宗の信徒数は増加しているのか。日蓮正宗信徒の本当の数は、はたしてどれくらいなのか。

日蓮正宗・法華講は19907月に4万人総会、1994年に6万人総会、1998年に10万人総登山を行った。2002年の日蓮立宗750年には、一人の信徒を大石寺に何度も登山させて、ようやく30万登山達成を宣言しただけでなく、2009年の日蓮立正安国論750年には60万以上の信徒実現などという、とんでもない構想をぶち上げた。しかし2009年には、60万の数字を引っ込めて、総登山会、支部登山会、慶讃登山会などの一年の総登山者50万を打ち出し、さらに当初の目標になかった75000人総会を大石寺で行って、一方的に勝利宣言するなどという「裏技」を行った。

当初の60万の目標を引っ込めて、年間総登山者50万人に目標値を下方修正しているわけだから、そもそも「勝利宣言」だの「達成宣言」を行うこと自体、「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」であり、何も知らない日蓮正宗信徒を欺く欺瞞劇である。

宗教学者・島田裕巳氏は著書「創価学会」の中で、2001年末の日蓮正宗信徒の実数を36万人としているが、島田裕巳氏はこの数字の根拠を示していない。平成20年度(2008)宗教年鑑の統計によれば、日蓮正宗信徒数は394000人になっている。この数字は前年の平成19年度(2007)版の宗教年鑑の統計も同じ数字になっている。2008年の時点での日蓮正宗信徒数を40万人とすると、2009年から2015年の6年間で50%増加をつづけていくと、2015年の時点で日蓮正宗信徒数は60万人になる。つまり6年間で20万人の信徒数増加ということになる。

さらに2016年から2021年の6年間で、同じように20万人の信徒数増加のペースがつづいたと仮定して80万人になる。つまり6年間で20万人増加ということは、1年で約34000人前後。つまり日蓮正宗は、年間平均で約34000人前後の信徒数増加のペースで、2021年の80万法華講員達成を目論んでいるものと考えられる。

 

 

2021年に再び「25%増し」の数字の総登山会・総会で「偽りの達成宣言」を出すのか日蓮正宗

 

さて2021年情勢を検証するに当たって、もうひとつ分析しなければならないことがある。それは2009年に信徒数40万人で、総登山会、支部登山会、慶讃登山会などの登山者を総合計した50万総登山を行ったということ。信徒数40万人で50万総登山ということは、数字的に「25%水増し」ということになる。つまり総登山者数は、信徒数よりも25%水増しされた数字になるということだ。

つまりこれはどういうことかというと、2021年に80万法華講員が達成できていなくても、80万総登山を達成したなどと言って、「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出すことが出来るということだ。実際に日蓮正宗は、2002年の日蓮立宗750年の時、一人の信徒を何度も大石寺に登山させて30万総登山達成を宣言。2009年の日蓮立正安国論750年の時は、信徒数40万人しか到達できず、60万総登山の目標は早々に引っ込めてしまい、総登山会、支部登山会、慶讃登山会などの登山者を総合計した50万総登山を行って「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出した。2015年の法華講員50%増加、2021年の80万法華講員が達成できなくても、何らかの謀略的企画によって、何が何でも達成したことにして、「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出すということは、充分に考えられる。それでは具体的に日蓮正宗は、どんな「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出すと考えられるだろうか。2009年の日蓮立正安国論750年に、信徒数40万人で、50万総登山を行い、「25%水増し」の数字をはじき出して「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出した日蓮正宗。つまり総登山者数は、いわば「のべ人数」なので、信徒実数よりも容易に水増しできる。2009年の『実績』で「25%水増し」。つまり日蓮正宗信徒数が65万人ぐらいでも、「25%水増し」の数字をはじき出せる総登山会総数の数字で「80万」の数字は出せてしまうのである。

2009年の日蓮立正安国論750年には、当初は全く予定していなかった「75000人総会」なるものを大石寺で開催した日蓮正宗。その前に、埼玉、北海道、関西、九州等でプレ総会を行い、これらのプレ総会と大石寺での「75000人総会」で、日蓮正宗は一方的に「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出した。しかも「75000人総会」なるものも、1994年の「6万人総会」に比べると、これも「25%増し」の数字になっている。そこで2021年あたりに、「75000人総会」のも「25%増し」の「10万人総会」を大石寺で開催し、ここで一方的に「偽りの勝利宣言」「偽りの達成宣言」を出すということも考えられる。日蓮正宗では、法華講連合会総会、地方部総会のみならず、寺院法要や唱題会等、ありとあらゆる行事の場で、折伏の檄、登山の檄を飛ばし、法華講員も寺院門前や街頭でビラ配りをしたり、道行く人をかたっぱしから寺院に連れ込んで、無理やり授戒させたりして折伏成果にあげている。授戒した翌日に本尊を寺院に返却したり、廃棄する人も後を絶たない中、はたしてこれでどれだけの人が、日蓮正宗信徒として定着し、大石寺に登山するものなのだろうか。だれがどう考えても疑問だらけである。「アンチ日蓮正宗」としても、この日蓮正宗の動勢を常に監視し、「80万法華講員」の日蓮正宗の野望・策謀を阻止していく所存である。

68世日如D1
 

(2009年に「偽りの達成宣言」を出した大石寺68世日如法主・ユーチューブの映像より)