□苦手な聖教新聞訪問販売を無理やりやらされて創価学会を退会した女子部信徒のケース

 

創価学会、法華講、顕正会等の「日蓮正宗系」団体をやめる動機として、「日蓮正宗系」団体の強引・過激な折伏・布教活動が嫌でやめる人がかなりいる。このパターンでやめる人は、197090年代のころにかけて、創価学会、顕正会をやめて法華講、正信会に行く人に、かなり顕著であった。創価学会は195070年代にかけて、いわゆる「折伏大進撃」と言われる強引な折伏・布教活動を行い、198090年代にかけても、かなり強引な布教活動を行っていた。顕正会も、まだ「妙信講」と名乗っていた1960年代のころから、浅井甚兵衛・浅井昭衛親子を先頭に、創価学会顔負けの強引な折伏・布教活動を展開して教線を拡大していた。創価学会でも顕正会でも、一般信徒に強引な折伏成果を要求し、要求した折伏成果があがらなければ、「総括」という名の「いじめ」をやる。逆に折伏成果があがると、班長だの地区リーダーだの支部長だのと、どんどん組織の役職が上がって行く。いわば「アメとムチ」である。ところが、折伏・布教活動に駆り立てられる一般信徒、ないしは第一線の幹部、創価学会ならブロック長、地区部長クラス、法華講なら地区長、方面長クラスが、強引な折伏・布教活動を嫌ってやめるわけである。なぜ、「日蓮正宗系」団体をやめなければならないほど嫌うのかというと、大概が「総括」という名の「いじめ」を嫌っている。だから、「日蓮正宗系」団体の折伏・布教活動を嫌ってやめる人は、折伏・布教活動が苦手な人、人と話したり、コミュニケーションをとることが苦手な人が多い。あるいは、創価学会の聖教新聞セールス活動や公明党支援活動のF取りを嫌ってやめる人もいる。

まずは創価学会元女子部信徒だった人のケース。この人は女子部信徒時代に、地元創価学会女子部の部長を先頭に、徹底的な聖教新聞のセールス活動をやらされた。創価学会女子部の場合、布教実績を持つ人はかなり少なく、布教実績がなくても地区幹部や部幹部に上がっている人がかなりいる。折伏がダメなら聖教新聞で、とばかりに、女子部部幹部が地区幹部に聖教新聞セールス目標を押しつける。それで目標が達成できないと、何と女子部部幹部といっしょに外に出て、二人で聖教新聞セールスに一軒一軒を訪問させられる。創価学会では聖教新聞セールスのことを「啓蒙」などと呼んでいるが、これではキャッチセールスか強引な押し売り同然。ところが聖教新聞セールスをやらされる信徒は、営業が苦手な人、訪問販売なんて、とてもできないという人もいる。

この元女子部信徒のケースでは、女子部部長が「ではまず私が見本を見せましょう」と言って、一人で数軒を訪問し、聖教新聞のセールスを決めた。しかしこれには、からくりがあった。実はその女子部部長宅は、一家そろって創価学会員で、聖教新聞販売店を営んでいた。それでどの家が聖教新聞契約更新を迎える家かを、両親から聞いて知っていた。それでそういう創価学会員宅ばかりを訪問してセールスを決めたというわけ。ところがこの女子部部長は、元女子部信徒に、「じゃあ、今度はあなたがやって見せなさい」と言って、創価学会未入信の一般家庭を訪問させたという。一般家庭でいきなり聖教新聞を買う家庭など皆無で、ことごとく門前払いとなる。これで女子部信徒は、創価学会活動のやる気をなくしてしまった。この人は、元々は創価学会員ではなく、創価学会員から勧誘されて創価学会に入信した人。あとで全てを知ったこの女子部信徒は、創価学会を退会した。

 

 

□創価学会幹部の公明党支援・F取りの煽り行為に激怒して創価学会を退会した信徒のケース

 

二番目は創価学会元男子部信徒のケース。創価学会では国政選挙、地方議会選挙になると、公明党支援のF取り活動を総力戦で取り組むことは有名だが、F取り活動を煽り立てるのは、壮年部、婦人部、女子部のみならず、男子部も同じ。創価学会では、地域組織毎に、F取り目標を設定し、上部組織は下部組織に目標達成を押しつけ、煽り立てる。創価学会男子部の中で、最も煽り立てられるのは、将来的には幹部候補になり得る有望株だが、まだ折伏実績がない班長や副地区リーダークラスの信徒。特に選挙戦でのF取り活動は、将来の折伏実績につながるということで、ことさら煽り立てられる。この創価学会元男子部信徒の場合は、両親、兄弟ともそろって創価学会員の家庭。父親は支部幹部で、母親は地区幹部。子どもの頃から創価学会員として育てられてきた。だからなおさら地元創価学会の地域組織幹部は、この男子部信徒を将来有望な信徒と見なしていたと思われる。この男子部信徒は、当初は創価学会男子部幹部から言われるがままに、F取り活動を行っていた。こりF取り活動だが、創価学会員の中には、かなりの割合で、実に要領よく立ち回っている信徒がかなりいる。全くと言って言いほどF取り活動などやっていないのに、「Fを撮りました」と創価学会幹部に報告する創価学会員。あるいは実際のFの数を、10倍、20倍の数に膨張させて報告する創価学会員。これくらいは序の口である。だから支部、本部、県・区・圏クラスに上がってくる「F」の総数は、まるでデタラメな数字になる。そのあたりの事情は、創価学会幹部や公明党議員も熟知していて、実際に投票日の前日ないしは数日前の票読みになると、「F」の票読みは、何と0.01%くらいのパーセンテージで計算している。そういう票読みをして、実際の公明党議員の得票数がほぼ当たりになるところが、何とも面白い。

ところがこの男子部信徒は、さほど要領のいい人ではなく、きわめて人柄もまじめで誠実な人。多くの創価学会員のように、要領よく立ち回るということができない人で、実際に創価学会幹部にウソのF取り報告もできない人だった。それでこの男子部信徒が「今日は○○、Fを取りました」と創価学会幹部に報告すると、幹部は「もっとFを取ってこい」と煽り立てる。すると男子部信徒は、会社の同僚や同級生に電話をかけまくって、またFを取る。すると幹部は「もっとFを取ってこい」と煽る。そして男子部信徒は、またF取りをする。するとまた幹部が「もっとFを取ってこい」と煽る。これの繰り返し。するとこの男子部信徒も、Fを取るネタが尽きてしまった。そして幹部に「もう取れません」と報告しても、幹部は「もっとやれ。もっとFを取ってこい。キミならできる」と煽り続けた。それでこの男子部信徒も、最後はとうとう「もういい加減にしろ」と、プッつんきてしまった。この男子部信徒は、東京都内で、創価学会幹部の両親と別居してアパート暮らしをしていたのだったが、アパートの部屋に祀っていた、大石寺法主の曼荼羅本尊を破り捨て、仏壇を粗大ゴミに出し、日蓮御書全集や御書講義、池田大作の本を燃えるゴミに出して、創価学会を退会した。創価学会幹部の両親は、息子の創価学会退会を、黙って黙認していたという。

学会本部別館3


公明党本部1