□このままでは21世紀は出口の見えないカルト宗教戦争の時代に突入してしまう危険性大だ

 

201521日、イスラム過激派テロ組織「ISIS(通名・イスラム国)」に拉致されていた日本人人質が殺害される映像がユーチューブで流され、日本をはじめ世界中の人びとに衝撃を与えた。2003年のイラク戦争のときも、イラクのイスラム過激派テロ組織に日本人人質が殺害されており、日本にとってもはや中東のイスラム過激派問題は、他人事ではない。今回の日本人人質殺害事件のあとも、デンマークやエジプトでテロ事件が続発。21世紀に入って、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、ロシア、インド、パキスタン、中東諸国で続々とイスラム過激派テロ組織によるテロ事件が続発。もはや、イスラム過激派テロ組織は、日本と日本人の安全と平和に対する脅威になっているばかりか、世界人類の平和への脅威になっている。今回の日本人人質殺害事件に関しても、日本政府、各政党、新聞・雑誌・テレビ等のマスコミ、有識者、米欧諸国政府、国連も非難声明や糾弾声明は出しているが、具体的な「ISIS(通名・イスラム国)」などイスラム過激派テロ組織のテロ対策となると、アメリカを中心とする有志連合国の空爆以外に出てこないのが現実。

日本政府も、外国テロ組織に捕らわれた日本人人質救出のために、自衛隊を海外派遣できるよう法改正を行おうとしているが、仮にこけが実現しても、日本人が人質として捕らわれたり、あるいは殺害されるテロ事件が終焉を迎えるとは思えない。

現在、アメリカを中心とする有志連合国がイラク、シリア領内のISIS(通名・イスラム国)支配地域を空爆しているが、仮にこれが成功してISIS(通名・イスラム国)が潰滅したとしても、次のイスラム過激派テロ組織が出てくる要素は充分にある。それはアルカーイダの最高指導者が米軍の軍事作戦で殺害されても、次のイスラム過激派テロ組織・ISIS(通名・イスラム国)が出てきたようにである。21世紀に入って日本と日本人の安全と平和に対する脅威、世界人類の平和への脅威になっているテロ事件を引き起こすイスラム過激派テロ組織対策・カルト宗教対策ということになると、日本も、世界の先進国も新興国も完全な手詰まり状態にある。日本のマスコミも、日本国内の「政治とカネ」問題追及は得意中の得意のようなのだが、イスラム過激派テロ組織対策・カルト宗教対策ということになると、ほとんど沈黙してしまっている。日本においても、国際社会においても、テロ対策、カルト宗教対策をはっきりしない限り、今後も被害者、犠牲者が後を絶たないのではないだろうか。

今、テロ対策、カルト宗教対策の障害になっているのは、20世紀の宗教観、戦争観、国家観、平和観にとらわれている人たちである。戦争とは国と国が引き起こすものだという戦争観。宗教を信仰する人に悪い人はいない、みな善良な人たちだ、テロを起こす者は一部の跳ね上がりの者なのだという宗教観、国家にはどんな国にも主権が認められていて、それは誰人にも侵害できないという国家観、カルト宗教には触らなければ何もないとばかりの「触らぬカルトに祟り無し」との平和観である。現代の21世紀には、こんな古ぼけた20世紀の宗教観、戦争観、国家観、平和観は終焉を迎えているということに、気づかねばならない。

 

 

□とっくに終焉を迎えている20世紀の古ぼけた宗教観、戦争観、国家観、平和観を変革すべき

 

21世紀の戦争は、国と国との戦争ではなく、テロ組織・テロ国家が引き起こす戦争である。そのテロ組織を生んでいるのは、中東諸国のみならず、世界各国どこにでも萌芽があるカルト宗教であって、一部の跳ね上がりではない。国家主権については、反帝国主義、植民地解放、独立の時代はまことに有効だったが、今や政情不安、混乱を抱え込み、統治能力が欠如する国家に、カルト宗教がつけいり、テロ組織を造り上げ、拠点を造り、勢力を拡大し、世界平和の脅威になっている。統治能力が欠如する国家の主権が、今やテロ対策、カルト対策の障害になっているのである。

日本は中東に原油輸入を大きく依存しており、一国平和主義はもはや成り立たなくなっている。第二次世界大戦後、戦争の教訓を活かそうとした20世紀の時代は、一国平和主義も有効だったが、もはやこれも、21世紀の現代では、限界が来ている。

21世紀に入って、これだけ世界各地でカルト・イスラム過激派テロ組織のテロ事件が起きているのに、「テロは宗教とは関係ない」のコメントでは、人びとは納得しない。もはや宗教が産み落とす「カルト宗教」の現実に、目を向けざるを得ないのである。

アルカーイダに軍事的打撃を与え、タリバンに軍事的打撃を与えても、次のテロ組織が出てきて、テロ戦争を仕掛ける21世紀の時代。今のままでは、次から次へとカルトやテロ組織が出てきてテロ戦争を仕掛ける、世界中が出口の見えないテロ戦争に嵌り込んでしまう危険性が大である。

21世紀では、20世紀の古ぼけた宗教観、戦争観、国家観、平和観は終焉を迎えている。では、どうすべきなのか。どう変えるべきなのか。

まずは、日本をはじめ米欧諸国も、世界各国も、カルト宗教の現実に目覚めるべきである。カルト宗教やカルト教団そのものは、自らの手で、自ら正常な姿に変身することはない。自ら正常な姿に変身したカルト宗教、カルト教団など、日本の歴史にも世界の歴史にも全く存在しない。そして現代のカルト宗教、カルト教団は、一国のみならず、世界各国に信者を拡大して、世界平和への脅威と化している。ISIS(通名・イスラム国)しかり、日蓮正宗、創価学会、顕正会等の「日蓮正宗系」カルト教団しかりである。日本をはじめ世界各国が、カルト宗教対策に本腰を入れて取り組むべきである。カルト宗教を国際社会が一致協力して取り締まる、新しいルール作りが求められる。

数百年、数千年の歴史がある伝統仏教、伝統宗教の仮面をかぶるカルト宗教、カルト・テロ組織が、世界平和の脅威になっていることを、はっきり認識すべきである。政情不安、混乱を抱え込み、統治能力が欠如する国家に、カルト宗教がつけいり、テロ組織を造り上げ、拠点を造り、勢力を拡大し、これら統治能力欠如国家の「主権」もまた世界平和の脅威になっている。こんな国の主権を制限してでも、国際テロ対策を講ずるべきである。現在の国際社会に、テロ組織が支配する国、テロ支援国、テロ国家の主権を制限するルールはない。だからこそ、国際社会の協力によって、国連が統治能力欠如国家のテロ対策を行うなど、新しいルール作り、新しい条約作りを行うことが求められる。日本も、20世紀の遺物である一国平和主義を捨て、新しいルール作り、新しい条約作りなど、国際的な責任分担に積極的にかかわっていくべきだろう。

パリ大行進3
 

(370万人の「パリ大行進」を報道する2015113日付け読売新聞)

パリ大行進2
 

(370万人の「パリ大行進」を報道するテレビニュース報道・ユーチューブの映像より)

テロ事件1
 

(「イスラム国」が流したユーチューブの映像より)