■検証174・大石寺の「戒壇大本尊」が大石寺9世日有の偽作である16の証拠29

 

□「戒壇の大本尊」日有偽作の証拠「新池抄聞書」を否定する大木道惠氏の説は誤りである

 

「新池抄聞書」をことさらに無視しようとしているのは、何も日蓮正宗、創価学会、顕正会、正信会等の「日蓮正宗系」だけではない。「戒壇の大本尊」大石寺9世日有偽作論を否定ないしは他の法主による偽作説、再造説、複造説を唱える日蓮正宗系「富士門流執着軍団」の者たちも全く同じである。「戒壇の大本尊」大石寺9世日有偽作論を否定ないしは他の法主による偽作説を唱えるということであれば、当然のことながら、「新池抄聞書」の文はそれではどういうことなのか、という点について少なくとも会通し、釈明することは当然のことである。しかし「富士門流執着軍団」の者たちは、会通するどころか、「新池抄聞書」という古文書の存在そのものを無視している他、何のコメントひとつしようともしない。こういう態度は、まことに無責任極まりないものである。

その一人が「戒壇の大本尊」大石寺9世日有偽作説を否定する日蓮正宗系「富士門流執着軍団」の「会長」で、「日蓮正宗・創価学会の二重スパイ疑惑」で有名な自称・宗教ジャーナリスト・大木道惠氏である。通称名は大木道惠(おおきどうけい)、ネットではFBI、ないしはOM@FBI、「置時計」(おきどけい)HNも使っている。この人物は1954年、横浜市生まれ。自称・ジャーナリスト。立正大学文学部社会学科卒業。学生時代に日蓮正宗・創価学会に入信するが、「除名」されたと自称。その後、正信会系檀徒を経て、日蓮正宗法華講員になる。本人は法華講員のコミュニティでは「私は正宗を辞めてはいませんよ。 講中活動を一切辞めただけで、脱講届も出していません。また、所属寺院からも大石寺から信徒除名にもなっていません。現段階で老僧や学僧の方たちとも親しくさせていただいていますよ。 悪しからず。」と書いている。創価学会系の雑誌「新雑誌21」に「宗教評論家」ないしは「宗教ジャーナリスト」の肩書で1991年の宗創戦争以前から登場し、「創価学会擁護・日蓮正宗批判」の記事を多数執筆。19917月号「新雑誌X」で

「『新雑誌X』では今回を含めて、四回に及ぶ座談会をしましたが、出席者である私たちは『創価学会に点が甘い』『創価学会のイヌ』()という批判を受けてきましたが、私たちの真意はこのへんにあるわけです。日蓮正宗当局がこうした活動を推進するようなら、私(梅原正紀)や大木(道惠)氏は喜んで『日蓮正宗のイヌ』になります」と言って、「『日蓮正宗のイヌ』になります」宣言をしている。

さらに日蓮正宗と創価学会の「宗創戦争」後に、創価学会系怪文書「地涌からの通信」の内容に著しく酷似している著書「仏教者の戦争責任―日蓮正宗の歴史改ざんを問う」を執筆。

日蓮正宗大石寺理境坊妙観講の指導教師・小川只道と直接関係があり、情報提供していることを認めていることから、日蓮正宗・創価学会の二重スパイ疑惑が指摘されている。

200411月、日蓮宗・現代宗教研究所の教学研究発表大会で「日蓮正宗系団体の動向について」と題するミニ講演を行い、実質的な創価学会擁護講演を行う。

 

 

□自分の説が否定されてしまう「新池抄聞書」を何としてでも否定しようと企てる大木道惠氏

 

大木道惠氏の日蓮正宗・創価学会の二重スパイ疑惑について、「アンチ日蓮正宗」が弁明を要求したところ、「私が二重スパイなら(嗤)」との日記を書いて、「二重スパイ批判は、大木道惠氏と付き合いがあった右翼民族派への侮辱になる」などという、超こじつけな論旨を展開して、ますます二重スパイ疑惑が深まっている。富士宗学研究会、宗教社会史研究会、世界救世教問題を考える会、興門資料研究会、独歩の会(解散)主宰と称している。その自称・宗教ジャーナリスト・大木道惠氏が、GREE日記で「新池抄聞書」の文献的信頼性について疑義を呈しようとしている。

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<自称・宗教ジャーナリスト・大木道惠氏の妄説>

堀日亨「富士日興上人詳伝 下」聖教文庫

文庫は単行本の1/3がカットされ、語句も勝手に改変されています。ある程度の参考にはなりますが、堀日亨氏の著作として引用することは危険です。

(自称・宗教ジャーナリスト・大木道惠氏のGREE日記より)

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つまり、「新池抄聞書」という古文書は、「戒壇の大本尊」大石寺9世日有偽作説を否定ないしは他の法主による偽作説を唱える日蓮宗系・日蓮正宗系の学者・研究者たちにとっても、まことに都合の悪い文書ということで、なんとかして信頼性を貶めようということであろう。大木道惠氏の書きっぷりを見ると堀日亨の著書「富士日興上人詳伝」の聖教文庫版は、1963(昭和38)年に出版された「富士日興上人詳伝」の単行本より改変されていて信頼性がないかのような書き方だが、残念ながら、「新池抄聞書」については、「富士日興上人詳伝」文庫本のみならず、「富士日興上人詳伝」単行本p294にも、ちゃんと収録されている古文書である。又、単行本に掲載されているが文庫本でカットされている箇所というのは、単行本の「付録」になっている「第11章 直弟子および孫弟子の略伝」の部分であって、この「付録」のカットと「新池抄聞書」の信頼性については、何の関係もないものである。ちなみに大木道惠氏が肩入れしている「富士門流信徒の掲示板」によく書き込み・登場している彰往考来氏が「北山本門寺蔵『生御影』について」と題する冨士教学研究会の投稿論文の中でも、「富士日興上人詳伝」に収録されている「新池抄聞書」の文を引用している。

もっとも彰往考来氏は、「戒壇の大本尊」偽作説についてではなく、北山本門寺が生御影信仰であることを論証しようとして「新池抄聞書」の文を引用しているわけだが、しかし彰往考来氏は、「新池抄聞書」は正史料としては認めているところである。それから創価学会が、自らの出版物で、堀日亨の著作について語句を改変しているのは、例えば堀日亨が「国立戒壇」という語句を使っている箇所を「本門戒壇」と言い換えていることなどであり、これは古文書「新池抄聞書」の掲載とは何の関係もないことだ。どこをどう突いても、「新池抄聞書」という古文書は、大石寺9世日有による「戒壇の大本尊」なる板本尊偽作を証明する、決定的な文献的証拠ということに他ならないのである。

新池抄聞書1


新池抄聞書2
 

(堀日亨が正文書と認めて「富士日興上人詳伝」に載せている「新池抄聞書」)

59世日亨2
 

(大石寺59世堀日亨)

9世日有4(諸記録)
 

(能勢順道氏の著書『諸記録』に載っている大石寺9世日有の肖像画)

戒壇大本尊1大正4年由井本1
 

(大石寺の『戒壇の大本尊』)

三浦和義2
 

(大木道惠氏のそっくりさん・ロス疑惑当時の三浦和義氏)

 

 

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