□紛争・抗争を繰り返しながら教線を拡大し信者を獲得しつづけている「日蓮正宗系」カルト教団

 

日蓮正宗(法華講・妙観講なども含む)、創価学会、SGI、富士大石寺顕正会、日蓮正宗正信会などの日蓮正宗系の各教団は、日蓮正宗の内紛・分裂によって勢力を弱めるどころか、逆にそれぞれが勢力を拡大してきている。

195070年代の創価学会「折伏大進撃」で、日蓮正宗法華講、創価学会、妙信講は約1600万人まで信者数を増加させたとされる。現在の日蓮正宗の内紛の発端は1970年の創価学会VS妙信講(現在の顕正会)の紛争ですが、この当時、創価学会・公明党は全国で600万票前後くらい、妙信講(顕正会)は約5000名くらいの規模であった。それから日蓮正宗の内紛は40年以上もつづいているが、創価学会・公明党は、今や宗創和合時代にもなかった約900万票弱の集票マシーンと化し、連立与党の一角を占めるまでになっている。その後、創価学会・妙信講紛争、第1次宗創紛争、宗創戦争等で多くの創価学会員が脱会しているが、顕正会は今は公称100万人、実質的な会員数約50万人といわれるくらいにまで膨張しています。21世紀の今日、日蓮正宗法華講が約50万、顕正会が約150万の信者数を抱えている。「日蓮正宗系」カルト教団は、分裂・抗争を繰りかえしながら、衰退するどころか逆にパワーアップし、信者数を伸ばし、強引・執拗な折伏・布教活動をますます活発化させている。

日蓮正宗総本山大石寺直系の信者団体・法華講(法華講連合会)は、1970年当時は1万人にも満たなかった勢力だったのが、今や30万人を越え、50万人にもなんなんとする信者団体に成長しています。そして2021年までに、法華講員を80万人の勢力にしようと、創価学会や顕正会に勝るとも劣らない、強引・執拗な折伏・入信勧誘を展開している有様である。

その法華講連合会の中で最大の講中が「妙観講」(正式な名は日蓮正宗法華講理境坊妙観講支部で、講頭の大草一男は日蓮正宗信者のナンバー2の地位である日蓮正宗法華講大講頭)であるが、これは発足当時はそれこそ何十人でしかない規模でしたが、今や全国に5万人以上いるといわれています。妙観講は、現在の日蓮正宗(大石寺)の信者団体の実質的中核・先兵隊を成しています。活動内容は、強引な折伏・勧誘、過激な罰論・無間地獄論…といったように、まさに「第二の創価学会」「第二の顕正会」そのものである。このように日蓮正宗系のカルト教団は、日蓮正宗内紛によってそれぞれが衰えるどころか、逆に勢力を拡大してきている。

つまり創価学会、顕正会、法華講等「日蓮正宗系」各教団は、日蓮正宗の本尊・教義・宗教活動・信仰内容をそのまま用いて、日蓮正宗の内紛・分裂をエネルギーにして、教線を拡大し、信者を獲得しつづけてきているということ。こういったことが、日蓮正宗系各教団の特色といえるのではないだろうか。だいたい万単位の信者をもつ宗教団体が、内紛や分裂によって自然消滅したものなど、歴史上、前例が全くない。宗教団体というものは、自身の内紛や分裂によって、絶対に潰れたり消滅したりしないものだと定義づけられる。

 

 

□かつて創価学会批判等で功労があった方々につづく自由な言論による批判活動が必要

 

こういう「日蓮正宗系」各教団の特色・歴史的経過からしても、反創価学会側、反日蓮正宗側、アンチ側からの厳しい創価学会批判、日蓮正宗批判、顕正会批判活動が必要である。歴史的にみても、例えば創価学会の暴走?にブレーキをかけてきたのは、反創価学会・アンチ創価学会側からの厳しい批判活動であった史実を見逃すべきではない。

1970年の言論問題における反創価学会キャンペーンでは、藤原弘達氏、内藤国夫氏、隈部大蔵氏らは、独自の視点を持ち、独自の論点で創価学会批判を展開。池田大作会長(当時)は、公式の席で行き過ぎを認め、形ながらも創価学会と公明党の政教分離を約束。国立戒壇論を白紙撤回し、戦後からずっとつづいていた創価学会の折伏大進撃にストップがかかった。

197780年にかけての創価学会の「昭和五十二年路線」問題においては、池田大作氏が創価学会の会長と日蓮正宗法華講総講頭を辞任、一時的ながらも創価学会の第一線から退き、雲隠れ?に追い込まれた。そして山崎正友裁判や月刊ペン事件裁判で、池田大作氏は3回にわたって、裁判所に証人出廷を余儀なくされた。

1990年代の世間・マスコミの創価学会批判キャンペーンでは、政権奪取を狙っていた創価学会の傀儡政党・新進党が最終的に解党となり、不充分ながらも宗教法人法の改正が実現している。…

ところが、、かつて創価学会批判、日蓮正宗批判、顕正会批判で功労があった方々が、次々と死去されてしまっているのである。「創価学会を斬る」「続創価学会を斬る」等の池田大作批判・創価学会批判を展開して「創価学会言論弾圧問題」で有名な日本の政治学者、政治評論家・藤原弘達氏は1999年〈平成11年〉33 日に死去。元毎日新聞編集委員で死去するまで10年以上にわたり月刊誌「諸君!」誌上 に「月刊創価学会問題」を連載、創価学会批判に終始したジャーナリスト・評論家・著述家・内藤国夫氏は、199969日に死去。「月刊ペン」で創価学会批判・池田大作批判を展開した月刊ペンの編集長・隈部大蔵氏は198729日に死去。日本の宗教評論家、日蓮宗僧侶で創価学会批判を展開した丸山照雄氏は2011613 日に死去。

元創価学会副理事長・元顧問弁護士で、「盗聴教団」「闇の帝王、池田大作をあばく」「「月刊ペン事件埋もれていた真実」「懺悔の告発」等を刊行して池田大作批判・創価学会批判を展開した山崎正友氏は、20081229日に死去。創価学会元教学部長で「池田大作先生への手紙」等を刊行して池田大作批判・創価学会批判を展開した原島嵩氏は200876日に死去。、創価学会の元副会長で『蘇生への選択』を刊行して池田大作批判・創価学会批判を展開した福島源次郎氏は199888日に死去。創価学会元理事、公明党元副書記長で「池田創価学会を解散させよ」「有徳王』誌を刊行して池田大作批判・創価学会批判を展開した龍年光氏は2007325日に死去。こうしてかつて池田大作批判・創価学会批判を展開した人たちが次々と亡くなっている。日蓮正宗大石寺の専政法主の野望を食い止め、創価学会、池田大作氏の野望を食い止め、顕正会・浅井昭衛の野望を食い止め、日蓮正宗や創価学会、顕正会等「日蓮正宗系」カルト宗教団体の勢力拡張を阻止していくには、今一度、かつて創価学会批判、日蓮正宗批判、顕正会批判で功労があった方々につづく、書籍、雑誌、新聞、マスコミ等からインターネットまで含めて、幅広い自由な言論による批判活動を展開していくことこそが必要ではないか。

創価学会を斬る1
 

(藤原弘達氏著書「創価学会を斬る」)

公明党の素顔1
 

(内藤国夫氏著書「公明党の素顔」)

溝口敦・学会批判本1
 

(溝口敦氏著書「池田大作・権力者の構造」)