■日蓮正宗は「信教の自由」逸脱・憲法違反・国際条約違反の布教活動を即時中止せよPART2

 

□大石寺68世日如法主、八木日照総監が折伏・育成をしない者は無間地獄行きだと説法

 

日蓮正宗では、日蓮正宗宗務院機関誌「大日蓮」の毎年の1月号に、大石寺法主(日蓮正宗管長)、隠居法主、宗務総監、重役、宗会議長、宗務院の庶務部、教学部、布教部、渉外部、海外部、財務部の各部長が、新年の挨拶をすることが慣例になっている。さて平成291月号「大日蓮」の新年の辞で、大石寺68世早瀬日如法主は、こんなことを書いている。

「抑も、折伏と育成は一体であります。随って、折伏した人びとを(法華講員として)育成していかなければ、(2021年の法華講員)80万人体勢の構築も、広宣流布の達成も実体のない、単に数字だけのものになってしまいます。そればかりでなく、(法華講員の)育成を欠くことは無慈悲の極みであり、宗祖日蓮大聖人の一切衆生救済の御意に反することに成りかねないのであります。されば(法華講員の)育成について、(法華講の)講中が真剣に取り組んでいかなければならない、極めて大事な課題であることを銘記すべきであります。(日蓮)大聖人は『阿仏房尼御前御返事』に

「いふといはざるとの重罪免れ難し、云つて罪のまぬがるべきを見ながら聞きながら置いていましめざる事眼耳の二徳忽に破れて大無慈悲なり、章安の云く「慈無くして詐り親むは即ち是れ彼が怨なり」等云々」(御書906ページ)

と仰せであります。この御文は、折伏にあたっての心得であると同時に、(法華講員の)育成についても極めて大事な訓戒であります」

(平成291月号「大日蓮」p5/大石寺68世早瀬日如法主の新年の辞)

 

1大日蓮・日如新年の辞
 

さらにつづいて大石寺法主に次ぐ日蓮正宗のナンバー2である八木日照総監が、同じく平成291月号「大日蓮」の新年の挨拶で、こんなことを書いている。

(日蓮)大聖人様は『南部六郎殿御書』に「眠れる師子に手を付けざれば瞋らず流にさをを立てざれば浪立たず謗法を呵嘖せざれば留難なし、若善比丘見壊法者置不呵嘖の置の字ををそれずんば今は吉し後を御らんぜよ無間地獄疑無し」(御書463ページ)

と仰せであります。どんなに反対され嫌がられても、(日蓮正宗の)正しい教えを伝え、(日蓮正宗の)正しいことを話し、(日蓮正宗以外の)邪義邪宗を破折してきたが故に、我が日蓮正宗は、(日蓮)大聖人様の時代から、世に大灯明として存在してきました」

(平成291月号「大日蓮」p8/八木日照総監の新年の挨拶)

 

1大日蓮・八木日照新年挨拶
 

 

 

□大石寺68世日如法主、八木日照総監の説法は憲法20条、国際人権B規約18条違反だ

 

大石寺版日蓮御書全集の中から「眼耳の二徳忽に破れて大無慈悲」「慈無くして詐り親むは即ち是れ彼が怨なり」「今は吉し後を御らんぜよ無間地獄疑無し」の文を引いているということは、「折伏をやれ」「法華講員の育成をやれ」という大石寺法主・日蓮正宗宗務院の方針を嫌がる人を無理やりにでも服従させようという意図がありありと読み取れる。つまり折伏・法華講員育成をやらない者は、無間地獄行きだと言いたいのだろう。驚くべき脅迫的説法と言うべきである。

さらに問題なのは、八木日照総監が「(日蓮正宗は) どんなに反対され嫌がられても、(日蓮正宗の)正しい教えを伝え、(日蓮正宗の)正しいことを話し、(日蓮正宗以外の)邪義邪宗を破折してきた」などと説法していること。つまり日蓮正宗は、どんなに人が嫌がっても、日蓮正宗以外の宗教を邪義邪宗と決めつけ、破折(折伏)してきたなどと宣言しているに至っては、その独善体質には嘆息して開いた口が塞がらない。これなどは「日蓮正宗は嫌がらせ宗教だ」と、自分で宣言しているのに等しいではないか。

日本国憲法20条の「信教の自由」の規定には

「何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない」とあるわけだから、日蓮正宗の強引な折伏・布教はこの規定に違反するものである。さらに日本が1978年に署名し、1979年に批准した国際人権規約の自由権規約(国際人権B規約) 18条の規定には

「何人も、自ら選択する宗教又は信念を受け入れ又は有する自由を侵害するおそれのある強制を受けない。」

とあるのだから、この規定にも明確に違反していると言えよう。大石寺68世早瀬日如法主も八木日照総監も、憲法20条違反、国際人権B規約18条違反説法を即時中止すべきである。

さいもう一点言おう。大石寺68世早瀬日如よりも二代前の法主である大石寺66世細井日達は、かつてこんな説法をしていた。

「先日、創価大学の大学院に行っている人のところに、その大学の学生が来て『坊さんは気の毒だ。なぜ気の毒かというと、折伏しないので地獄に堕ちるから気の毒だ』と、冷やかしを言ったそうです。まことにおもしろいことを言う人であります。折伏しない者は地獄に堕ちるという御書を、私は見たことがない。信心がないから地獄に堕ちるという人はいくらでもいる。また謗法をして地獄に堕ちるという人はいくらもある。しかし、折伏をしなかったから地獄に堕ちるという話しは、いまだかつて聞いたことがない。そういうことを向こう(創価学会のこと)では平気で言っておる。その人(日蓮正宗の人)は黙っているから、(創価学会の学生は)こちら側(日蓮正宗のこと)の返事は聞かなかったけれども、まことにそれは(日蓮正宗の)僧侶をばかにしすぎておる」

(1978830日の大石寺大講堂での第27回教師講習会開講式での大石寺66世細井日達法主の説法/「日達全集第2輯第7p198

 

折伏しない者は地獄に堕ちるという御書を見たことがない


日達全集2輯7巻
 

大石寺66世細井日達と大石寺68世早瀬日如の二代の法主が、全く正反対のことを説いているから、なんとも笑えてしまう。大石寺66世細井日達の説法でいえば、「折伏しない者は地獄に堕ちる」と言う大石寺68世早瀬日如の説法は創価学会と同じであり、日蓮正宗の僧侶をばかにした話しだ、ということになるが、どうだろうか()

 

日達全集2輯6巻
 

(大石寺66世細井日達)