この通達文書を読むと、まず当日の大石寺での総会には、日本全国から78,423名の法華講員が結集したこと。
そして日蓮正宗大石寺68世法主早瀬日如が、今後の法華講員の新しい「命題」として
「平成二十七年(2015年)日興上人生誕七百七十年における法華講員の50%増」
「平成三十三年(2021年)宗祖日蓮大聖人御誕生八百年における八十万法華講の達成」
の二つを総会の席上で申し渡したということが書かれている。
大石寺で大人数の総会をブチあげて法華講員の士気を盛り上げようというのは、1990年の三万人総会、1994年の六万人総会に引き続くもの。
大石寺で何万人の総会が行われようが、日蓮正宗という宗教は、創価学会や顕正会と「目くそ鼻くそ」「同じ穴の狢」のインチキ宗教であることにかわりがない。
否、それどころか、日蓮正宗のインチキ宗教度のバロメーターがますます上昇したと言えるだろう。それはこの総会の中味をよく分析すれば、自ずと判明することだ。
2009年の総会は、68世法主早瀬日如が登座してからはじめての大がかりな行事・総会ということになったが、早瀬日如は、先代の法主であり隠居法主の阿部日顕のやり方をそっくりそのまま踏襲して、総会の席で法華講員たちに「ご命題」なるものをブチあげて、申し渡した。
今回の「命題」は二つあり、ひとつが6年後の平成二十七年(2015年)日興生誕七百七十年における法華講員の50%増。
最近、早瀬日如は、「法華講員15万人」と言っているので、これの50%増ということになれば、平成二十七年(2015年)までに法華講員を22万5000人まで増やそうということだ。
さらにもうひとつが、12年後の平成三十三年(2021年)日蓮誕生八百年における八十万法華講の達成。
八十万法華講の達成というのは、法華講員を八十万にするという意味か?それともこの年に八十万総登山会をやるという意味か。何かどっちにも解釈できる言葉に聞こえる。
法華講員を80万人にするとなると、12年間で今よりも5.3倍にするという意味になる。
それにしても、かりそめにも法華講員の人数が八十万になったら、それこそ大変なことになるだろう。
1958(昭和33)年、創価学会は会長・戸田城聖の指揮のもとで七十五万世帯を達成。人数にしたら約二百万人くらいはいたのだろうか?
そうすると、法華講員八十万ということになれば、その当時の創価学会の勢力の半分くらいの勢力ということになる。まさに日蓮正宗は、「第二の創価学会」として、日本の中で隠然たる影響力を行使できる勢力になってしまうということになる。
こんなものが達成されてしまったら、それこそ大変だ。
それと、またしても法華講員に「命題」なるものが申し渡されたことによって、今後ますます、日蓮正宗の現役信者・法華講員たちが、創価学会ばりの強引・執拗な折伏・入信勧誘の活動を強めて来るものと予想される。これは、まさに、今日までの長い歴史の中で日蓮正宗がバラまいてきた「日蓮正宗の悲劇」の拡散に他ならない。
日蓮正宗の「八十万法華講員」の野望は、断固として阻止しなければならない。
日蓮正宗としては仮に「法華講員八十万」が達成できなくても、「八十万総登山会」ぐらいだったら達成できそうだから、八十万総登山会をやって「達成した」ことにしてしまおうということなのだろう。
2009年、日蓮正宗では、法華講員の総登山会、月例登山会、支部総登山会の総合計で五十万登山を達成したなどと言っていたが、最悪、「法華講員八十万」が達成できなくても、八十万総登山会でお茶を濁すつもりということか。
いずれにせよ、今後、ますます強まって来るものと思われる法華講員の強引・執拗な折伏・入信勧誘の活動、それをもたらせている日蓮正宗の「八十万法華講員」の野望を、阻止していかなくてはならない。
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