■日蓮正宗・創価学会批判活動家・美濃周人氏の日蓮正宗・創価学会批判活動を検証する2

 

□なぜ美濃周人氏は「虚構の大教団」を最後に日蓮正宗批判、創価学会批判活動を止めたのか

 

それともうひとつ、美濃周人氏の活動について、不審な点がある。美濃周人氏は著書「虚構の大教団」の中で

「自分自身に対する怒りだ。日蓮正宗や創価学会に怒りを感じていないといえば嘘になる。しかしぼくは、本当は日蓮正宗や創価学会など、相手にしたくない。できるなら遠ざかりたい。自分自身の心の弱さというかそういうものが相手だ。その心の弱さに対する怒りだ。そのためにぼくは今、原稿を書いているし、これからも書く」

「これからも人の心の隙間を狙って、あやしげな宗教はどんどん生まれる。そしてどんどん人を騙す。そしてその騙された人は、一抹の幸福感と引き換えにに、魂を奪われ、そしてそして自分の人生そのものを棒に振ってしまう。そういう愚人は、ぼくたち夫婦だけでたくさんだ。こんな愚劣な経験を、二度と子どもたちに経験してほしくない。させたくない。だから書く。これからも書く」

(美濃周人氏の著書「虚構の大教団」p177178)

 177これからも書く

178これからも書く

 

と、書いているにもかかわらず、なぜ美濃周人氏は、「虚構の大教団」を最後に、日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を止めてしまったのか、ということだ。「虚構の大教団」の第一刷は、19951210日なので、20184月現在で、22年以上、美濃周人氏の日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動が止まってしまったままになっている。

実は、「虚構の大教団」に関連して、「アンチ日蓮正宗」管理人の周辺で、こんな事件があった。

私は、美濃周人氏の「日蓮正宗・創価学会 謎の大暗黒史」のあと、「虚構の大教団」の出版をしばらく知らずにいた。2003年ころ、インターネットで、日蓮正宗批判、創価学会批判の資料を探していたところ、日蓮宗・教学研究発表大会の題材の中に、美濃周人氏の当時の最新刊「虚構の大教団」に触れている箇所があり、この時にはじめて「虚構の大教団」の存在を知った。私は、「虚構の大教団」を買おうと、大手書店から町の小さな書店をまわったが、どこの書店も取り扱っていなかった。インターネットで検索すると、取扱書店の中に、日蓮宗新聞社の名前が出ていたので、私は、「虚構の大教団」を取り扱っていないかどうか、日蓮宗新聞社に問い合わせてみた。すると僧侶らしきS氏という人物が応対に出てきて、日蓮宗新聞社に「虚構の大教団」の在庫があるとの返答。ところがS氏は、つづけてこんなことを言う。

(虚構の大教団は)あることは、あるんですけれどもねー。しかし、あの本はですねー、創価学会を批判しているんでねー。ちょっとねー、えー、創価学会批判しているというのは、ちょっとねー」

と言って、言葉を濁す。私は、「それは、どういう意味ですか」と質問。するとS氏は

「いえいえ、ですから、『虚構の大教団』という本が、創価学会批判をしていますんでねー、えー、ちょっと、取り扱いがきびしいんですよ。えー」

「創価学会批判をしているから、(虚構の大教団の)取り扱いが厳しい(?)

「えー、そこなんですよー」…と、はっきりしたことを言おうとしないが、言外に、「虚構の大教団」という本が、創価学会批判をしている本だから、在庫はあるんだが、日蓮宗新聞社での取り扱いが厳しい、などと言っている。なかだそれは。それじゃあ、まるで創価学会による創価学会批判の封じ込めそのものであり、創価学会の言論弾圧ではないか。そんなバカな話しがあるか。

 

 

 

 

□「虚構の大教団」の言が本当なら美濃周人氏は日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を再開すべき

 

日蓮宗新聞社のS氏の言に憤激した私は、ふがいない返事しかしないS氏を厳しく叱責した。

「これは、どういう意味ですか。創価学会批判をしている本だから、取り扱いができないとは、どういうことですか。それじゃ、創価学会の言論弾圧じゃないか。日蓮宗新聞社とは、日蓮宗の機関紙を発行しているのかどうなのか、詳しいことは知らないが、少なくとも、新聞を発行している新聞社でしょう。ということは、日蓮宗新聞社とて、言論機関のひとつじゃありませんか。それならば、創価学会から言論弾圧の圧力があったならば、そういうものと戦うのが本筋ではないのか。そうじゃないんですか。それなのに、創価学会批判をしている本は、非常にマズイだの、取り扱いが厳しいなどと言うのは、何たることですか。あなたたち日蓮宗新聞社は、創価学会の言論出版妨害の圧力に屈するのですか。それじゃあ、新聞社として仕事、使命、役割を自分で放棄することになる。日蓮宗新聞社は、いつから創価学会の言論出版妨害の圧力に屈する、創価学会の腰巾着になったのですか。そんな創価学会の腰巾着に成り下がったのなら、新聞社を名乗る資格はない。いっそのこと、新聞社を辞めたらどうですか」

かなり厳しい口調で抗議し、叱責した。するとこのS氏、私の叱責に何ら反論することもなく、「はい、そうですね。おっしゃるとおりです」と、完全に平身低頭。後日、S氏は「虚構の大教団」を1冊、私の手元に届けてくれたのである。このときの「虚構の大教団」は、今も「アンチ日蓮正宗」「仏教宗学研究会」の書棚に収められている。

この一件は、この時に終わったのだが、S氏が私に語った内容は、「虚構の大教団」の出版に対して、創価学会が出版圧力を加えていることを、実質的に認める内容になっている。「虚構の大教団」が出版されたのは、199012月に勃発した日蓮正宗と創価学会の「宗創戦争」以降の、1995年のことだが、この時代になっても、創価学会が、日蓮正宗批判・創価学会批判の書籍に、出版妨害の圧力を加えていた、という事実はまことに興味深い。

さらにこんなこともある。「虚構の大教団」は、東京・永田町の国立国会図書館に所蔵されていない。これは、一旦は所蔵されたが、誰かが持ち去ってしまったのか、あるいは最初から所蔵されていないのか、いずれかは不明である。しかし美濃周人氏の著書は、「虚構の大教団」以外の著書は、全て国立国会図書館に所蔵されている。

こういったことを考え合わせると、「虚構の大教団」以降、美濃周人氏が日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を止めてしまったことが、何とも不審に思えてならない。あれだけ「これからも書く」「だから書く。これからも書く」と言っていた美濃周人氏が、なぜ何も書いていないのか。「虚構の大教団」に対する出版妨害圧力を考え合わせれば、どこをどう考えても不審に思えるではないか。

しかしながら、「虚構の大教団」に対する出版妨害圧力と、美濃周人氏が「虚構の大教団」以降、日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を止めてしまったこととは、直接的な関係はない、という「仮設」も当然、成り立つ。

最近、偶然だが、201279日付けのブログで、こんな美濃周人氏の弁明を見つけた。

「ただ女房が、もうそっとしておいてほしいと言っていますので」

「最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)」

https://blog.goo.ne.jp/bwhayashi/e/399e31c33c9d4e48095f749c03736f08

 

9-1ブログ


9-2ブログ
 

さまざまな事情はあるかと思いますが、私は、美濃周人氏の著書の教学的誤謬、ガセネタを元にした論旨を除けば、深く感銘して読んだ者の一人である。私は、美濃周人氏の良心に、魂に訴えたい。「虚構の大教団」の言が本当なら、今再び日蓮正宗批判、創価学会批判の出版活動を再開すべきではないかと。

 

「虚構の大教団」1
 

 

(美濃周人氏の著書「虚構の大教団」)

 

家庭内宗教戦争1
 

 

(美濃周人氏の著書「家庭内宗教戦争~お前は誰の女房だ」)