日尊実録、五人所破抄、波木井書により大石寺に「日蓮灰骨」がないことは明らか。1288年の身延離山の時に、日興は一紙半銭も全く身延山久遠寺から持ち出していない。ましてや日蓮は生前、「いずくにて死んでも墓を身延山久遠寺に建てよ」と遺言したことが波木井殿御報に書いてある。よって日蓮灰骨を身延山久遠寺に葬って、墓を建てることは当然のことである。日興が身延離山の時に、身延山久遠寺から一紙半銭も全く持ち出していないことを、大石寺59世堀日亨が「富士日興上人詳伝」の中で認めている。よって大石寺奉安堂の「日蓮灰骨」なるものは偽物である。「偽物ではない」と言うなら、大石寺奉安堂の「日蓮灰骨」なるものを科学鑑定すべきである。