創価学会員に言わせると、「第二次世界大戦で弾圧されたのは創価学会だけ」などと言っているが、これはとんでもない間違いである。創価学会(当時は創価教育学会)の他にも、日蓮正宗弾正会、大本教、ほんみち教団も逮捕・投獄・弾圧されている。1932年に結成された日蓮正宗の法華講弾正会は、1943年に代表・藤本秀之助(蓮城)が昭和天皇の日蓮正宗帰依を訴えて不敬罪で逮捕・投獄された。その藤本蓮城を日蓮正宗が擯斥処分にしている。1944年、藤本蓮城は収監先の長野刑務所で獄死。1947年、千葉県市川市に日蓮正宗弾正教会が再建。1974年、弾正寺と寺号公称する。「大本教」は、1892年、出口なおに神が憑依したことがきっかけになり、1898年、娘婿の出口王仁三郎が教団をつくったもの。1921年、出口王仁三郎が不敬罪、新聞法違反で逮捕(第一次大本事件) 1927年、大赦される。1935年、出口王仁三郎が再び、不敬罪、治安維持法違反で逮捕(第二次大本事件) 裁判では不敬罪は有罪、治安維持法違反は無罪になる。1945年の大赦で免訴になる。「ほんみち教団」とは、1913年に大西愛治郎が創始した天理教の分派団体。1928年、国家滅亡の危機を予言。大西愛治郎が検挙されるが、1930年、無罪判決が出る。1938年、大西愛治郎が再び不敬罪で検挙。無期懲役の判決が出る。1945年の大赦で免訴になる。このように、第二次世界大戦中は、創価学会だけでなく、日蓮正宗弾正会、大本教、ほんみち教団も弾圧されている。弾正会の藤本蓮城も獄死・殉教しており、第二次世界大戦中に獄死・殉教したのは、牧口常三郎だけではない。