日蓮真筆の曼荼羅は独特の筆致・首題・日蓮の下に日蓮直筆に花押(書き判)が書いてある(文永・建治・弘安で花押の位置に差がある)・大石寺法主書写の曼荼羅は首題の下は「日蓮在御判」「日蓮御判」「日蓮花押」「日蓮聖人御判」と書いてある・大石寺9世日有の偽書「本尊七箇相承」には「日蓮在御判と嫡々代々と書くべし」とある。偽筆(偽作)の曼荼羅とは日蓮以外の人物が日蓮筆に似せて「日蓮真筆」を詐称している曼荼羅本尊(※戒壇の大本尊をはじめ他にもある)。「戒壇の大本尊」は大石寺9世日有の偽作であるが、大石寺9世日有の曼荼羅本尊ではない(あくまでも大石寺9世日有の偽作本尊である)。曼荼羅本尊の真筆・偽筆問題は日蓮を宗祖とする宗派(大石寺・富士門流)独特の問題で、仏像本尊の宗派では起こりえない問題である。仏像本尊は仏師の誰が彫刻しても、僧侶が開眼したら全て本尊になる。浄土真宗系では開眼もしていない。但し例外もある。天台宗総本山比叡山延暦寺の根本中堂の秘仏・薬師如来像は伝教大師最澄自刻の仏像と伝承する。しかしこの薬師如来像に偽作本尊はない。大石寺法主書写(大石寺9世日有以降の法主)の曼荼羅は全て「戒壇の大本尊」の書写の曼荼羅本尊と称する。これは日蓮正宗寺院・信徒宅から創価学会常住本尊(紙・板)・創価学会会館・会員宅(日寛本尊)・顕正会本部・会館・正信会寺院は全て大石寺法主が書写した曼荼羅本尊であり、この中に常住・特別形木・形木本尊の区別がある。日蓮正宗の場合はa 形木本尊 形木とは版木・印刷との意味。これが一番多い、一般信徒の大半は形木本尊を拝んでいる。b 特別形木本尊 形木本尊と中味は同じだが大きさがひとまわり大きい。昔は信仰歴が長くなっていくと、形木本尊→常住本尊だったが、信徒数増加で形木本尊→特別形木本尊→常住本尊と順序変更になっている。法華講地区幹部はだいたい特別形木本尊を下付されて祀っている。かつて宗創和合時代は、創価学会地区幹部も特別形木本尊を下付されていた。c 守り本尊 法華講幹部や一般信徒でも下付されて持っている。宗創和合時代は創価学会幹部のだいたいが下付されていた。カプセルに入る小型の曼荼羅本尊。d 常住本尊(紙幅・掛け軸式) これは末寺総代・法華講講頭が下付されて祀っている。宗創和合時代は、創価学会歴代会長、理事長をはじめとする創価学会幹部が下付されて持っている。又、妙信講(顕正会)の浅井親子(浅井甚兵衛・浅井昭衛)も下附されている。これは印刷ではなく、大石寺法主直筆の曼荼羅本尊で、左肩の授与之の下に願主名が入る。宗創和合時代に下附された創価学会幹部は、今も常住本尊を拝んでいる。e常住板本尊(位牌式) これは日蓮正宗寺院・法華講連合会幹部宅の本尊である。大石寺法主直筆でこれも左肩の授与之の下に願主名が入っている。f 導師本尊 葬儀の時に祀る・閻魔法皇・五道冥官・日有化儀抄の葬儀(僧侶・寺族・法華講連合会委員長の葬儀)では導師僧侶の背に祀る

7 創価学会の場合A 形木本尊 浄圓寺の大石寺26世日寛の形木(印刷)本尊・一部に日達曼荼羅本尊を祀る家もあり。B 特装本尊 日寛形木本尊をひとまわり大きくした形木(印刷)本尊・日蓮正宗の特別形木本尊に該当。C 特別特装本尊 日寛特装本尊をさらにひとまわり大きくした形木(印刷)本尊・創価学会幹部・創価学会会館本尊・日蓮正宗の常住本尊に該当。D 守り本尊 日寛形木本尊を小型化した本尊。創価学会幹部は、今は大石寺法主直筆・授与之の下に名前入りの常住本尊がもらえない。よって創価学会主導による、日蓮正宗を創価学会の支配下に組み込む「和解」をすることにより、戒壇の大本尊の出開帳や常住本尊の下附を狙っていると思われる。