以上のように明らかである。

創価学会は、以前の日蓮正宗・創価学会の和合・蜜月時代と全くかわらずに「本門戒壇の大御本尊」なる板本尊も「二箇相承」も、日蓮正宗と全く同じように全面肯定しているのである。

創価学会は「本門戒壇の大御本尊」なる板本尊を否定するどころか、大御本尊建立の日と称している1012日に記念勤行会まで行っている。

そもそも創価学会の会館や創価学会員宅の仏壇に祀られている本尊は、「一閻浮提総与の大御本尊」「本門戒壇の大御本尊」なる名前の板本尊の「分身」であるとの見解であるから、「本家」「本元」の本尊を否定などするはずがないし、できるはずがない。

そんなことをすれば、創価学会員たちの信仰の存立基盤そのものが崩壊してしまうからだ。

 

ではなぜ「慧妙」や日蓮正宗信者たちは、「創価学会は『本門戒壇の大御本尊』『二箇相承』を否定している」などという、愚にもつかない幼稚な“虚言”を吹聴しているのだろうか??

慧妙4

 

これは答えは簡単。それは日蓮正宗は、無宗教者、他宗教者をはじめとする日蓮正宗や創価学会といった日蓮正宗系宗教団体のカヤの外にいる人たちから「日蓮正宗と創価学会は“目くそ鼻くそ”“同じ穴の狢”“五十歩百歩”」と批判されつづけていることへ切り返したいという意図。

そして2000年のシアトル事件の阿部日顕側敗訴判決、2002年のシアトル事件裁判の日蓮正宗と創価学会の和解以来、日蓮正宗から脱退して創価学会へ流れる信者が続出していることをなんとか食い止めたいという意図。この二つであることは明々白々である。

日蓮正宗謀略機関紙「慧妙」という新聞は、当初は宗創戦争を日蓮正宗が闘っていく上において、創価学会の「創価新報」に対抗する形で創刊された。

しかし近年、信者が創価学会から脱会して日蓮正宗へ入信するという傾向が萎んできていること、日蓮正宗と創価学会が再和解する可能性が出てきたことで、「慧妙」の記事では、かつてのような創価学会批判のトーンは著しくダウンしてきている。

「慧妙」が創価学会批判をトーンダウンさせてきたと思っていたら、どうやら日蓮正宗は「慧妙」を日蓮正宗信者の引き止め策に使いだしたようなのである。

つまり「創価学会に行っても、創価学会は『本門戒壇の大御本尊』『二箇相承』を否定しているんだから、成仏できませんよ」という日蓮正宗信者への脅し??なわけである。

 

しかしそれにしても、「創価学会は『本門戒壇の大御本尊』『二箇相承』を否定している」などというのは、あまりにお粗末というか、幼稚な虚言という他ない。

こんな脅し文句に洗脳されている日蓮正宗信者というのは、ホントに哀れの極みである。

 

大石寺の「戒壇の大本尊」なる板本尊や「二箇相承」なる文書が後世の偽作であると完全否定し、徹底的に断罪しているのは創価学会ではない。「アンチ日蓮正宗」である。間違えてはいけません。